アカデミー賞5回ノミネート、ゴールデン・グローブ賞2回受賞、英国アカデミー賞2回受賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞2回受賞のリチャード・リンクレイター監督の最新作『HIT MAN(原題)』が、邦題『ヒットマン』として、9月13日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルが披露された。
本作は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされた、ちょっぴりセクシーでスリリングなクライム・コメディだ。今ハリウッドでトップスターの階段を急ピッチで駆け上がっているグレン・パウエルがこの実話の存在を知り、『エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に』でも手を組んだリチャード・リンクレイター監督へ1本の電話をかけたことからこの企画はスタートした。そこからリンクレイターとグレンの共同脚本が始まった。これまでコメディ、恋愛、青春などさまざまなジャンルの作品を撮り続けてきたリチャード・リンクレイターの集大成ともいうべき魅力がふんだんに詰まった本作は、2023年ヴェネツィア国際映画祭でのプレミア上映をはじめ、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭など数々の映画祭で上映され、米大手口コミサイトの「Rotten Tomatoes」でも、批評家のスコアが98%(5/28時点)と好評を博した。
普段は冴えない大学教授でありながら、おとり捜査で偽の殺し屋に扮し殺しの依頼をしてくる「依頼人」たちを次々と逮捕へ導いていくゲイリーを『トップガン マーヴェリック』のハングマン役で脚光を浴び、J・J・エイブラムス、エドガー・ライトというハリウッドきってのヒットメーカーたちからオファーが殺到している今最もハリウッドで引っ張りだこの役者の一人グレン・パウエルが演じた。そして『モービウス』でヒロイン役を演じ人気急上昇中の次世代のミューズとも言われ、プライベートではジェイソン・モモアとの交際が報じられ話題沸騰中のアドリア・アルホナが、夫の殺害を依頼するも、ゲイリー扮する偽の殺し屋ロンに惹かれ、恋に落ちる魅力的な女性マディソンを演じる。
予告編では、偽の殺し屋であるゲイリー・ジョンソンが日々様々なタイプの殺し屋に扮して依頼人を騙し、逮捕へと繋げるおとり捜査をする様子が描かれる。ゲイリーの仕事ぶりは優秀だった、彼女に会うまでは…。セクシーな殺し屋・ロンに扮していた際に夫殺しを依頼してきたゴージャスな依頼主・マディソン。この出会いがゲイリーの運命を狂わせた、たちまち2人は恋に落ち、盲目になったゲイリーは彼女を見逃してしまう。しかし、ある日マディソンの夫が何者かに殺害される。マディソンとの恋の行方も彼女と会っている時のロンと素のゲイリーの間で追い詰められていく。果たしてゲイリーが選ぶ本当の生きるべき姿とは!?軽快なテンポで、ノワール、ロマンス、スリラー、アクション、コメディの要素が詰まったリンクレイターワールドの集大成ともいうべきエンターテイメント作品となっている。
ポスタービジュアルでは、グレン・パウエルが演じるゲイリーと、彼が扮するさまざまな殺し屋が勢ぞろいした中にヒロインのマディソンが興味深げに彼を見つめるコミカルなビジュアルとなっている。さらに、メイン写真も公開され、“ヒットマン”風に銃を構えたゲイリーの後ろにマディソンがピッタリと寄り添ったクールなカットだ。
『ヒットマン』
2024年9月13日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター グレン・パウエル
出演:グレン・パウエル アドリア・アルホナ オースティン・アメリオ レタ サンジャイ・ラオ
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)。彼は大学で心理学と哲学を教える一方で、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急遽代わりを務めることに。これをきっかけに、殺しの依頼人を捕まえるためにさまざまな姿や人格に変身する才能を発揮し、有罪判決を勝ち取るための証拠を引き出し、次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)が、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れてしまうことに。逮捕するはずの相手に対し「この金で家を出て新しい人生を手に入れろ」と見逃してしまう…。そして2人の関係はリスクの連鎖を引き起こしていくことに。
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