魔夜峰央による漫画をGACKTと二階堂ふみのダブル主演で実写映画化し、映画界を翔び越えた史上空前の“埼玉ブーム”を巻き起こした『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が11月23日より公開される。それに先立ち、11月14日に埼玉県庁にて「埼玉県庁オープンデー」記念コラボイベントが行われ、GACKT、二階堂ふみ、大野元裕埼玉県知事が登壇した。
「県庁オープンデー」とは、埼玉県庁での日頃の仕事や埼玉県の魅力を伝えることを目的に、“埼玉県民の日”を記念して1日限定で県庁舎を開放し、ステージイベントや庁内各課等のブース出展を行う一大イベント。今年のオープンデーには約21,000名が参加し、盛大な雰囲気に県庁全体が包まれる中、イベントに招かれたGACKTと二階堂ふみがコラボステージに登壇すると、会場に集まった約500名のファンからは大歓声が飛び交った。
前作に引き続き、埼玉解放戦線を率いる主人公の麻実麗を演じたGACKT、麗を支える壇ノ浦百美を演じた二階堂ふみは、県民に向けて笑顔で挨拶。「前作をご覧になっていますか?」と呼びかけたGACKTは、「前作では、関わったすべてのキャスト・スタッフがこんなにもヒットするなんて誰一人思っていませんでした」と振り返り、「それなのに、懲りずに2作目を作ってしまいました。許可を取らず、色々な人に迷惑をかけるシーンが多くあるので、恐らく続編は公開中止になると思います。どうか、映画をご覧いただいてもSNSでの投稿はお控えください。公開中止が早まります」とお決まりの自虐で会場を沸かせた。一方の二階堂は、GACKTさんみたいに面白いことが言えないので、真面目なんですけど…」と前置きしつつ、「世の中には大変なことも多いですが、今こそ多くの方に届けたい作品です。続編は、本当に“羽振りの良い作品”になっています!(笑)」と、壮大なスケールで描かれる本作の魅力を力強くアピールした。
イベント冒頭では、そんな2人に向け「広く県民に笑顔と感動をもたらせた感謝の意」として、埼玉県庁が新たに創設した「彩の国M.A.P(Most Attractive Player)」に映画『翔んで埼玉』が表彰第一号となる旨が発表。表彰状とクリスタルトロフィーの贈呈が執り行われる中、これまで謝罪続きであった『翔んで埼玉』に対し、大野元裕埼玉県知事より深い感謝とともに「今日は埼玉県をディスらないように」と念押しされた2人。栄誉ある受賞に、意外にも今回が大野県知事と初対面となったGACKTは、「そうですね…。まあ、どんな内容であれ賞状というのは嬉しいものです。ありがとうございます」と改めて襟を正して陳謝。続く二階堂も「『翔んで埼玉』が、埼玉県民のおかげで多くの方に楽しんでいただけるエンターテインメントになったんだなと思います」と喜びのコメントを残した。
続編となる本作では、麗たち埼玉解放戦線がさらなる日本埼玉化計画を推し進めるべく、埼玉県人の悲願である「海」を越谷に作るため未開の地・和歌山の白浜を目指して大海原へと乗り出すことに。すべてがスケールアップした本作の見どころについて、GACKTは「鑑賞中に、大声で笑ったり拍手したりすることって恐らくあまり無いと思います。この映画はボクらだけでは完成しない。観てくださる皆さんが、大いに笑って、誰かと共感したりして初めて完成する作品です。皆さんの力で、この映画を最高なものに完成していただきたい!」と力説。これには二階堂も深く頷き、「続編も映画館で楽しむべき作品だと思います。皆さんの“笑い声”で完成する作品だと私も思うので、大笑いして感動をシェアしていただきたいです」とアピール。
一方、本作をいち早く鑑賞した大野県知事は「中身はどうあれ、埼玉県をとりあげていただけるのはありがたい」と、授賞式でのGACKTの発言をなぞりながら笑いを誘い、“埼玉県の映画”として、公式に認めます!!」と声高に宣言。しかし、「ただし!『翔んで埼玉』よりも、もっと埼玉県をPRして頂ける映画が出るまでとさせていただきます」と“期間限定”の公認を付け加えた知事に対し、GACKTらは苦笑いを浮かべた。
続いて、「埼玉県のイメージ」について聞かれた二階堂は、「実は、秩父が大好きなんです。母も好きで、日帰りで訪れたりするほど本当に好き」と魅力を熱弁。GACKTは、思い出の地として「さいたまスーパーアリーナ」をピックアップしつつ、「皆さんのオススメの場所は無いですか?」と観客に呼びかけ、客席からは「川越!」「上里!」など多数のオススメスポットを挙げる声が飛び交った。その中で、劇中にも登場する田んぼアートで知られる「行田」の声があがると、GACKTはすぐさま「行田は何もないですね」と一蹴。あまりの高速ディスに場内からは大きな笑いと拍手が巻き起こった。
最後に、改めてGACKTは「この映画は、ディスることが目的ではなくて。良いところも悪いところも認めあって、笑い合って解決できることがあるんじゃないかと思っています。今回はかなり関西にも飛び火してしまいましたが、やっぱりメインは埼玉なので、埼玉の方々にはぜひ『自分たちもこういうことあるよね』と共感してもらいたいです」と730万人の埼玉県民に向け埼玉愛を強くアピール。一方の二階堂も「『翔んで埼玉』を通じて、皆さんと時間を共有できたことを嬉しく思います。世界は美しいなと思えるような作品になっているので、みんなで楽しんでほしいです」と熱いメッセージを送り、最後は500名の観客とともに翔んで埼玉ポーズで記念撮影。大盛況のまま2人は次なるイベントへと向かった。
『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
2023年11月23日(木・祝) 全国公開
監督:武内英樹
原作:魔夜峰央「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」
脚本:徳永友一
主題歌:はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」
出演:GACKT 二階堂ふみ 杏 片岡愛之助 加藤諒 益若つばさ 堀田真由 くっきー!(野性爆弾) 高橋メアリージュン 和久井映見 アキラ100% 朝日奈央 天童よしみ 津田篤宏(ダイアン) トミコ・クレア 藤原紀香 川崎麻世 モモコ(ハイヒール) 山村紅葉
配給:東映
【ストーリー】 ~日本埼玉化計画・第II章 東西対決~ その昔、東京都民からひどい迫害を受けていた埼玉県人は自由を求め立ち上がった。麻実麗(GACKT)・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)をはじめとする埼玉解放戦線の活躍により通行手形制度が撤廃され埼玉は平穏な日常を手に入れた。しかし、それは単なる序章に過ぎなかった…。さらなる自由と平和を求め、埼玉の心をふたたびひとつにするため、埼玉解放戦線は次なる野望へと突き進む。遥か西の地・関西へと飛び火したこの事態は東西の天下を分かち全国をも巻き込む大事件へと発展していく。史上類を見ない壮絶なディスバトルの火蓋が今、切られようとしていた。
©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会