踊るペネロペ・クルス、合気道に励むアントニオ・バンデラス!見てはいけない映画の裏側『コンペティション』予告編

スペインを代表する俳優、ペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラスが、母国の映画で共演を果たし、誰もが憧れる華やかな映画業界の裏側で本当に繰り広げられているかもしれない、天才監督と人気俳優2人の三つ巴の戦いを描き、現代映画界を爽やかに皮肉る業界風刺ブラック・エンターテイメント『コンペティション』が2023年3月17日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

『ル・コルビュジエの家』『笑う故郷』『4×4 殺人四駆』など個性的な作品で映画界に新しい風を吹き込む、スペインの映像作家ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーンのふたりが監督を務め、知られざる映画製作の過程を臨場感あふれる手法で描く。

ポスタービジュアルでは、アクの強い顔つきのメインキャラクター3人の姿が印象的なビジュアルに仕上がっている。ブラックとホワイトでシックに着飾り、映画祭に繰り出していくかのような姿だが、果たして彼らはコンペティションを勝ち抜ける(=世界を獲得する)傑作を作り上げることができるのか?タイトルロゴも映画賞を思わせるデザインだが、片方の月桂樹の葉が勢いよくとれかけている点が意味深長だ。

予告編では、映画祭のレッドカーペットで無数のカメラのフラッシュを浴びる超一流映画人たちが集結したハチャメチャなリハーサル現場の様子が明らかに。ある大富豪が全くのノープランで放った「稀代の傑作映画を作る」の一言からすべては始まる。名声だけで集められた、映画監督のローラ(ペネロペ・クルス)、ベテラン舞台俳優のイバン(オスカル・マルティネス)、世界的映画スターのフェリックスの3人。奇想天外な演出論を振りかざす監督と、独自の演技法を貫き通す俳優たちはリハーサルで激しくぶつかり合う。映画を生かすも殺すも彼ら次第、絶対に嚙み合うはずのない3人は果たして世紀の名作を完成させられるのか?

ミイラのようにラップでぐるぐる巻きにされた男たち、クレーンで吊るされた巨大な岩、踊るペネロペ、椅子を壊すオスカル、合気道に励むアントニオなどなど、興味を惹きつけられる不思議なカットがいくつも並べられ、ただならぬ映画であることが推測できる予告編となっている。

『コンペティション』
2023年3月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町・新宿シネマカリテほかにて全国公開
監督:ガストン・ドゥプラット マリアノ・コーン
出演:ペネロペ・クルス アントニオ・バンデラス オスカル・マルティネス
配給:ショウゲート

【ストーリー】 大富豪の起業家は、自身のイメージアップのために一流の映画監督と俳優を起用した伝説に残る映画を作ろうと思い立つ。変わり者だが、あらゆる映画賞を総ナメする天才女性監督、人気と実力を兼ね備えた世界的大スター、そして老練な一流舞台俳優の3人が集結し、ベストセラー小説の映画化に挑む。しかしエゴが強すぎる3人はまったく気が合わず、リハーサルは予想外の展開を迎えることに。果たして映画祭のコンペティションを勝ち抜けるような傑作は完成するのか?

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