深町秋生による小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を、原田眞人監督が岡田准一主演、坂口健太郎共演で映画化する『ヘルドッグス』が、9月16日より公開される。このほど、8月16日に豊洲PITにてジャパンプレミアが開催され、キャストの岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優、MIYAVI、北村一輝、大竹しのぶ、そして原田眞人監督が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。
MC:まずは作品をご覧になった感想も踏まえて、皆様から一言ずつご挨拶をいただければと思います。腕っぷし一つでヤクザ組織に潜入しのし上がる元警官・兼高を演じました岡田准一さんです。
岡田:ありがとうございます。忙しい中、お越しいただきましてありがとうございます。重ねてコロナ渦という中に来ていただきまして、本当にありがとうございます。こうして皆さんの前で完成したということをお伝えできることも嬉しいです。映画はとても挑戦的で挑発的で、言い方が難しいですけど、とても好き嫌いが分かれる映画になっております。こういう映画を今、僕に原田監督は「やろうよ」って言ってくださるっていう。挑戦的な映画という意味では、そういう作品が今のぼくの新しい役者人生の中の1ページを踏ませてもらえるんだなっていうのを感じながら演じていました。とても濃いキャラクターたちの主演として、みなさんの役づくりを受け止めながら、お芝居を見ながら作っていくのがとても楽しみ現場でした。ぜひこれから観ていただくと思いますので、楽しんで、考えず、感じて、観てください。よろしくお願いします。
MC:岡田さん、私は最高にしびれました。
岡田:ありがとうございます。監督は多分わざと、好き嫌いがあるところを狙って作っていると思うんですね(笑)。
MC:続きまして、兼高のバディ、制御不能のサイコボーイ室岡を演じました坂口健太郎さんです。
坂口:今日はこんなに暑い中にお集まりいただきありがとうございます。室岡を演じました坂口健太郎です。凄まじいものができたなと、映画館で初めて初号を観た時に思いました。撮影をしている日々でもすごく濃い、いろんな感情が充満したような日々を送っていて、一日一日を振り絞って生きていたら、いつの間にか撮影が終わったような、本当に怒涛の撮影現場でした。その爆発力だったり、エネルギーだったりは、この映像の中に強烈に残されていると思うので、ぜひ今から観ていただけると思うので、受け取って頂けたら嬉しいなあと思います。では、よろしくお願いします。
MC:続いてボスの愛人でありながら、兼高とも関係を持つ刺激大好きなグリーンヘアの美女、恵美裏を演じました松岡茉優さん。
松岡:恵美裏を演じました松岡茉優です。今日はお越しいただいてありがとうございます。この作品は、1秒も休ませてくれないです。なので、皆さん、もしカバンの中に甘いものがおありでしたら、この後上映の前に糖分を補給していただきたいなと思うぐらい、本当に休憩がございません。なので、そのジェットコースターのような作品に一緒に揺られてほしいなあと思います。今日は楽しい時間を過ごしましょう。よろしくお願いします。
MC:続きまして東鞘会の若きトップ、最強の黒幕・十朱を演じましたMIYAVIさんです。
MIYAVI:ご来場ありがとうございます。十朱役のMIYAVIです。本当にノンストップのエンターテイメント作品です。それと同時に世界に届けられる作品ができたと思っていますし、この作品に参加することができて本当に光栄に思ってます。それではお楽しみください。
MC:続きまして任侠100%の男気ヤクザで兼高と室岡のボスである土岐勉役、北村一輝さんです。
北村:皆さん、こんにちは。土岐勉を演じました北村一輝と申します。今日はお忙しい中、足を運んでいただきありがとうございます。暑いですね。なぜ暑いかっていうと、この映画が死ぬほど熱いからです。本当に想像を絶するぐらい熱く、そして僕の顔より濃い映画です(笑)。今日は是非楽しんでください。
MC:続いて東鞘会へ恨みを抱え、マッサージ師として組織内部にも入り込む、潜入捜査員の連絡係、衣笠典子を演じられた大竹しのぶさんです。
大竹:こんにちは、大竹しのぶです。今日は本当にありがとうございます。私はもう怖くて怖くて、台本を頂いた時から怖かったんですけど、映像で観たらもっと怖くて、叫びながら観ちゃう感じです。でもなぜか最後は泣けてきちゃって、これは何なんだろうって。一回でも二回でも三回も四回も五回も観てほしいなって思いますね。やっぱり映画ができたときに思うのは、この細やかな原田さんの演出に、ついてきたスタッフみんなの力をすごく思いました。ワンカットワンカットみんなの力が込められているのが映画なんだなと思って、本当に映画らしい映画に久しぶりに参加できて嬉しかったです。今日はよろしくお願いします。
MC:最後に本作の監督、脚本をされました原田眞人監督、お願いします。
原田:やっとですよね。『燃えよ剣』の時は完成披露をやりましたけど、お客さん、誰もいなかったんですよね。こうやって皆さんの顔を見ながら挨拶できるって、これは本当に幸せです。映画監督としてこれ以上の喜びはないです。このアンサンブルキャストも素晴らしいですし、今日はみんなよくしゃべりますから。ここに到着するリムジンの中で大宴会でやってたんですよ。皆さん、シャンパン飲みまくりでしたから。僕だけシラフでしたけど(笑)。今日はよろしくお願いします。