『イヴ・サンローラン』で本国のみならず全世界で賞賛の声が上がった俊英ピエール・ニネが主演を務める『ブラックボックス:音声分析捜査』が、2022年1月21日より公開される。このほど、本作のポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。
本作は、加速するスリルの中、音声分析官が航空機業界の知られざる闇を暴く体感型サスペンススリラー。ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、フライトレコーダー、通称“ブラックボックス”を開く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明、マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる…。
ポスタービジュアルは、鮮やかなオレンジ色が印象的。強烈なインパクトがある、このオレンジ色は“ブラックボックス(ボイスレコーダー)”本体の色。そして中心には、音を聞くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したのか、事件なら犯人の人物像まで割り出す、音声分析官・マチュー(ピエール・ニネ)の姿が。マチューは何を凝視しているのか?彼の背景には、大きな文字で英題「BLACK BOX」が上下に入り、上部に同心円状の計器のメモリが薄く施される。さながらマチューのヘッドフォンから聞こえてくる音声の波長のようにも見える。そして、マチューの右下にある飛行機の影は、機首が下がっており、劇中で起こる飛行機事故をほのめかす。ヴィヴィッドな周囲の色味に相反して、とてもショッキングな陰影だ。マチューのヘッドフォンから今にも墜落音が聞こえてきそうな、視覚と聴覚を震わすビジュアルに仕上がった。
場面写真には、マチューの妻で新型航空機の認証機関に勤め、夫にも言えない秘密を抱えるノエミ(ルー・ドゥ・ラージュ)と、調査局の冷静沈着なレニエ局長(アンドレ・デュソリエ)の姿が収められる。ルー・ドゥ・ラージュが出演を決めた経緯は、通常とは少し異なる。ノエミ役を演じる予定だった役者が撮影の1週間前に降板してことを知った主演のピエール・ニネは、過去に共演したルー・ドゥ・ラージュに電話をかけて、「脚本を送るので、今夜中に返事がほしい」と頼んだという。脚本を読んだルーは、「とても明確で素晴らしかった。ヤン・ゴズラン監督がこの題材を知り尽くしていることがわかったし、ノエミも私が初めて演じる役柄だった。それでオファーを受けたの。結局、考える時間も、間違った質問をする時間もなく、すぐに前に進まなければいけないという状況でよかったわ」と振り返る。一方、国民的俳優アンドレ・デュソリエがオファーを受けた理由は、「独創的な題材が気に入った。私が知らなかった分野を取り上げていることにワクワクさせられた。あとは監督の基準の高さだ。自ら時間をかけて脚本を書き、あらゆる細部まで検討する監督たちに、僕は昔から敬意を抱いてきた。それが若手監督ならなおさらだ」と説明する。
『ブラックボックス:音声分析捜査』
2022年1月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ヤン・ゴズラン
出演:ピエール・ニネ ルー・ドゥ・ラージュ アンドレ・デュソリエ
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落。乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、フライトレコーダー、通称“ブラックボックス”を開く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチュー(ピエール・ニネ)だったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明、マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる…。
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