わが子に先立たれた喪失感と後悔の念を抱えた父がその先に見つけたものとは…『安魂』予告編&ポスタービジュアル

『火垂るの墓』『こどもしょくどう』の日向寺太郎監督が、ベテラン脚本家・冨川元文と初タッグを組んだ日中合作映画で、北原里英が唯一の日本人キャストとして参加する『安魂』が、2022年1月15日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、中国の作家チョウ・ターシンの同名原作を映画化。チョウは一人息子を若くして亡くし、原作はその息子との魂の交流を綴った実体験を元にした物語。その原作の核となる「大切な人と死別し残された人々の心の再生」を、冨川元文が脚本で大胆にアレンジを加え、全編中国ロケ・中国語による本作品が完成した。

西安、洛陽、南京、北京と並ぶ中国で最も古い都の一つである中国河南省開封(かいほう)市で撮影された本作。開封の古い街並みの美しさとともに、先立たれた息子に「会いたい」と願う父と母の想いが身につまされる予告編となっている。

『安魂』
2022年1月15日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開
監督:日向寺太郎
原作:チョウ・ターシン
脚本:冨川元文
音楽:Castle in the Air
出演:ウェイ・ツー チアン・ユー チェン・ジン 欒蕾英 チャン・リー 北原里英
配給:パル企画

【ストーリー】 社会的名誉も地位も手に入れた著名な作家の唐大道。彼は自ら選んだ道こそが最も正しい道だと信じて疑わない独善的な人間であった。それは、愛する息子・英健に対しても同じで、息子の幸せの為だと恋人の張爽が農村出身という理由だけで別れさせた。しかし、その絶対的な信念は、英健が29歳の若さでこの世を去ったとき崩れた。「父さんが好きなのは、自分の心の中の僕なんだ」という言葉を遺した英健。息子はどんな生き方を望んでいたのか…。まだ近くにいるはずだと様々な本を読みあさり息子の魂を探した。そんな中、英健と瓜二つの劉力宏と出逢い、息子の姿を重ね度々彼のもとを訪れる大道。妻の瑞英は大道を制止するが、彼と会うことを止めることはできなかった。しかし、息子にもう一度会いたいと願う強い気持ちがひとつの奇跡を起こすことに。

©2021「安魂」製作委員会