斎藤工「この番組は井浦さんと向いている方向が一緒」井浦新がゲスト出演!「特集:ミニシアターに愛をこめて」第3弾が10月18日〜放送!

斎藤工が全国のミニシアターにエールを送る番組「特集:ミニシアターに愛をこめて」の第3弾が、10月18日から21日にわたりWOWOWシネマ、オンデマンドにて放送・配信されることが決定した。併せて、ゲストとして、井浦新が出演することが発表された。

本番組は、映画を愛する俳優たちが中心となって、コロナ禍に苦しむミニシアターを応援しようと立ち上がったプロジェクト「ミニシアターパーク」の中心人物の一人でもある俳優・斎藤工が全国のミニシアターにエールを送る特集番組。今回は、かつてミニシアターで映画ファンが熱狂した世界の秀作4本を特集。映画の前後には案内役の斎藤と、ゲストの俳優・井浦新が放送作品について語るトークもお届けする。放送・配信作品となる『ユア・マイ・サンシャイン』『ポネット』『落下の王国』『仕立て屋の恋』の見どころはもちろんのこと、それぞれの作品の公開当時のミニシアターの様子や、自身の近況も語られる。

井浦新は、斎藤と同じく「ミニシアターパーク」の中心人物の一人で、「ミニシアターパーク」は井浦から斎藤への一本の電話がきっかけでスタートしたということもあり、斎藤は「この番組は井浦さんと向いている方向が一緒ではないかと思うので、ご出演いただけて非常にありがたいです」と嬉しそうに語る。ミニシアターの現状について、井浦は映画館の経営状況を心配しながらも自身は以前よりも映画館に足を運ぶようになったという。「映画館の昼の回に来る人って少ないだろうなと思っていましたが、実際映画館に行くと、半分くらい席が埋まっていたりします。ものすごい嬉しくなるよね」と語り、斎藤も「お客さん同士の会話がなくても仲間のような感じがしますよね」とミニシアターならではの魅力を口にした。

二人による各作品の解説や印象的なシーンはもちろんのこと、『ユア・マイ・サンシャイン』の回では、韓国の映画作りについても触れられた。2009年公開『空気人形』でペ・ドゥナと共演した井浦は、撮影現場で彼女から「韓国では大切なシーンを撮るときに1週間かけることもある」と聞き、当時は2週間で作品を撮りきることもあったという日本映画と、韓国映画との時間と予算のかけ方の違いを感じたという。井浦は「時間と予算をかける撮影は映画業界を発展させることにつながるのかも」と話し、斎藤も「まさに最近の韓国映画がそれを表していますよね」と続けた。そのほか、『ポネット』では子役の話、『落下の王国』では同年に若松監督が製作し井浦も出演した『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』が話題に上がり盛り上がりを見せた。

放送に入りきらなかった未公開トークは、10月18日0時00分よりWOWOWオンデマンドにて配信される。ミニシアターへの熱い思いを持つ盟友ともいえる二人の想いが詰まった、より作品を楽しめる内容となっている。

▼井浦新&斎藤工 番組で特集する各作品へのコメント

■10月18日(月)夜10時30分放送『ユア・マイ・サンシャイン』
井浦:もしその当時この映画に出会っていたら、いろんなものの見え方が変化していただろうと思った。特にファン・ジョンミンさんが最高。若いころの彼を知らなかったが、近年の彼はどの作品でも姿を見るし、出演作もバラエティに富んでいて、素敵な俳優だと思う。

斎藤:韓国で話題となった実話を基にしたストーリー。のちに大スターとなるチョン・ドヨンとファン・ジョンミンのキャリアのターニングポイントとなった作品だと思う。韓国ドラマとはまた違った「奥行き」や「厳しさ」の描き方は日本映画への脅威になったと言えるくらい衝撃を与えた作品。


©2005 CJ Entertainment Inc.& BOM Film Productions Co.Ltd. All Rights Reserved.

■10月19日(火)深夜0時00分放送『ポネット』
井浦:4歳、5歳の子役たちのセリフがそれぞれの本物の子供たちの言葉として聞こえてくる。大人になってキャリアを積めば出来ることかもしれないけど、子供の演技だと考えると、すごいと思った。

斎藤:この作品の子供たちの表現は尋常じゃない。監督は約半年くらい子役との準備期間を設けたようで、おそらく子供たちから出てきた言葉をセリフに活かしているのではないかと思う。是非子供たちの演技に魅了されていただきたい。


©1996 StudioCanal – Les Films Alain Sarde – Rhone Alpes Cinema

■10月20日(水)夜10時45分放送『落下の王国』
井浦:撮影のロケーションにびっくりさせられる。どのカットも隙がなく、デザイン的で、セリフがないシーンでも見入ってしまう。今作は監督自ら脚本も手がけていて物語もすごく面白い。目だけでも楽しめるし、物語にも引き寄せられる。

斎藤:毎年映画館で上映してほしいくらいの作品。衣装デザインが石岡瑛子さんで、衣装が世界遺産にも負けないくらいすごくシンボリック。衣装だけでも、映像だけでも、脚本だけでも楽しめる、ここまで隙のない作品はなかなかない。


©2006 Googly Films,LLC ALL Rights Reserved.

■10月21日(木)夜11時00分放送『仕立て屋の恋』
井浦:これほどまでにシリアスでアート性もある、なんていい映画なんだと思った。全編に血が多く使われているわけではないけれど、印象的に赤が使われていて、血の使い方の妙が素晴らしい。

斎藤:ちょっと特殊な狂気みたいなものを感じながら、でもなぜか美しいラブストーリーという側面も持っている不思議な映画。また、三角関係の描き方など、すごく面白い構図のカットがたくさんあるので注目してみて欲しい。


©Cinéa/Hachette Premiére et Cie/FR3 Films Productions

「特集:ミニシアターに愛をこめて」
10月18日(月)~21日(木) WOWOWシネマ・オンデマンドにて放送・配信
出演:斎藤工 井浦新