「どんでん返しの帝王」の異名をとり、今年、作家生活10周年を迎える中山七里の傑作小説「護られなかった者たちへ」を、瀬々敬久監督が佐藤健主演、阿部寛共演で映画化する『護られなかった者たちへ』が、10月1日に公開初日を迎えた。同日、新宿ピカデリーにて行われた初日舞台挨拶に、佐藤健、阿部寛、清原果耶、瀬々敬久監督が登壇した。
MC:早速ではございますが、お一人ずつご挨拶をいただきたいと思います。台風の中、皆さん駆けつけてくださっております。まずは連続殺人事件の容疑者として追われる主人公、利根泰久を演じられました佐藤健さんです。
佐藤:皆様、ご無事でしょうか? 本当にお足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。大丈夫ですか? 寒くないですか? 大丈夫じゃなさそうですね(笑)。すいませんというか、僕のせいではないので(笑)。自然のことなので、コントロールできなくて。ただ初日にこういった状況の中、来て下さるそのお気持ちが何よりも嬉しいです。本当にたくさんの方の支えがあって、本日初日を迎えることができました。本当に感謝しております。今日は短い間ですけれども、よろしくお願いします。
MC:続いて利根を追う宮城県警の刑事、笘篠誠一郎を演じられました、阿部寛さん、お願いいたします。
阿部:皆様、今日はお足元の悪い中お越しくださいましてありがとうございます。今日から緊急事態宣言が解除されて、こういう時期に公開できて嬉しいと思います。この作品は、キャスト全員、もちろんスタッフも、全身全霊を打ち込みました。観てください。今日はよしくお願います。
MC:続いて、福祉保健センターでケースワーカーとして働く円山幹子を演じられました清原果耶さんです。
清原:皆さん、はじめまして。ありがとうございます。清原果耶です。本日はお足元の悪い中、お越しくださって本当にありがとうございます。映画を皆さんにお届けできるというのは、当たり前のことじゃないということを、この撮影期間中に何度も実感しました。今日こうやって、皆さんにこの作品をお届けできることが何よりも嬉しいです。今日は最後までよろしくお願いします。
MC:そして瀬々敬久監督、お願いいたします。
瀬々:今日はどうもありがとうございます。思い返すと去年の4月の緊急事態宣言で、この映画は一度クランクインを延期しまして、宣言明けでやっと完成することができました。どうなることかという中で撮影して、仕上げていった映画です。今日は緊急事態宣言明けのこの日に、公開を迎えられたことを非常に嬉しく思っています。そうやって難産で出来た子供ですけど、難産でできた子ほど強い子どもが生まれてきたと思ってますんで、皆さんぜひ可愛がって下さい。よろしくお願います。