第92回アカデミー賞のノミネーションリストが発表され、トッド・フィリップス監督の『ジョーカー』が、作品賞、監督賞、主演男優賞(ホアキン・フェニックス)、脚色賞ほか最多11部門にノミネートされた。
▲『ジョーカー』TM & (C) DC. Joker (C) 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.
続いて、クエンティン・ラタンティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が作品賞、監督賞、主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、助演男優賞(ブラッド・ピット)、脚本賞ほか10部門に、戦争映画『1917 命をかけた伝令』も作品賞、監督賞、脚本賞ほか10部門にノミネート。2作品はアカデミー賞前哨戦と言われる第77回ゴールデン・グローブ賞にて、それぞれミュージカル・コメディ部門、ドラマ部門で作品賞を受賞した。同じく、マーティン・スコセッシ監督のNetflix作品『アイリッシュマン』が、作品賞、監督賞、助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ペシ)、脚色賞ほか9部門10ノミネートとなった。
▲『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』© 2019 Visiona Romantica, Inc. All Rights Reserved.
▲『1917 命をかけた伝令』(2月14日公開)©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
▲『アイリッシュマン』
また、ポン・ジュノ監督の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞ほか6部門にノミネートを果たした。韓国映画としてアカデミー賞候補入りは史上初となる。
▲『パラサイト 半地下の家族』ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
第92回アカデミー賞受賞式は、日本時間2月10日に行われる。
以下は、ノミネート結果。
■作品賞
『フォードvsフェラーリ』
『アイリッシュマン』
『ジョジョ・ラビット』(1月17日公開)
『ジョーカー』
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(3月27日公開)
『マリッジ・ストーリー』
『1917 命をかけた伝令』(2月14日公開)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『パラサイト 半地下の家族』
■監督賞
マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』
トッド・フィリップス『ジョーカー』
サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』
クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』
■主演男優賞
アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(英題)
レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』
ホアキン・フェニックス『ジョーカー』
ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』
■主演女優賞
シンシア・エリヴォ『ハリエット』(3月公開)
スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』
シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
シャーリーズ・セロン『スキャンダル』(2月21日公開)
レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』(3月6日公開)
■助演男優賞
トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)
アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』
アル・パチーノ『アイリッシュマン』
ジョー・ペシ『アイリッシュマン』
ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
■助演女優賞
キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』(1月17日公開)
ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』
スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』
フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
マーゴット・ロビー『スキャンダル』
■脚本賞
ライアン・ジョンソン『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ノア・バームバック『マリッジ・ストーリー』
サム・メンデス&クリスティ・ウィルソン=ケアンズ『1917 命をかけた伝令』
クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ポン・ジュノ&ハン・ジンウォン『パラサイト 半地下の家族』
■脚色賞
スティーヴン・ザイリアン『アイリッシュマン』
タイカ・ワイティティ『ジョジョ・ラビット』
トッド・フィリップス&スコット・シルバー『ジョーカー』
グレタ・ガーウィグ『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
アンソニー・マクカーテン『2人のローマ教皇』
■撮影賞
『アイリッシュマン』ロドリゴ・プリエト
『ジョーカー』ローレンス・シャー
『The Lighthouse』(原題)ジェアリン・ブラシュケ
『1917 命をかけた伝令』ロジャー・ディーキンス
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ロバート・リチャードソン
■編集賞
『フォードvsフェラーリ』マイケル・マクスカー、アンドリュー・バックランド
『アイリッシュマン』セルマ・スクーンメイカー
『ジョジョ・ラビット』トム・イーグルス
『ジョーカー』ジェフ・グロス
『パラサイト 半地下の家族』ヤン・ジンモ
■美術賞
『アイリッシュマン』ボブ・ショウ、レジーナ・グレイヴス
『ジョジョ・ラビット』ラ・ヴィンセント、ノラ・ソプコヴァ
『1917 命をかけた伝令』デニス・ガスナー、リー・サンデイルズ
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』バーバラ・リング、ナンシー・ハイ
『パラサイト 半地下の家族』イ・ハジュン、チョ・ウォンウ
■音響編集賞
『フォードvsフェラーリ』ドナルド・シルヴェスター
『ジョーカー』アラン・ロバート・マレー
『1917 命をかけた伝令』オリヴァー・ターニー、レイチェル・テート
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ウィリー・ステイトマン
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』マシュー・ウッド、デヴィッド・アコード
■録音賞
『アド・アストラ』ゲイリー・ライドストロム、トム・ジョンソン、マーク・ウラノ
『フォードvsフェラーリ』ポール・マッセイ、デヴィッド・ジャンマルコ、スティーヴン・A・モロー
『ジョーカー』トム・オーザニッチ、ディーン・ズパンシク、トッド・メイトランド
『1917 命をかけた伝令』マーク・テイラー、スチュアート・ウィルソン
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』マイケル・ミンクラー、クリスチャン・P・ミンクラー、マーク・ウラノ
■衣装デザイン賞
『アイリッシュマン』サンディ・パウエル、クリストファー・ピーターソン
『ジョジョ・ラビット』メイズ・C・ルベオ
『ジョーカー』マーク・ブリッジス
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ジャクリーヌ・デュラン
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アリアンヌ・フィリップス
■メイク・ヘアスタイリング賞
『スキャンダル』カズ・ヒロ(辻一弘)、アン・モーガン、ヴィヴィアン・ベイカー
『ジョーカー』ニッキー・レーデルマン、ケイ・ジョージウー
『ジュディ 虹の彼方に』ジェレミー・ウッドヘッド
『マレフィセント2』ポール・グーチ、アリエン・タウテン、デヴィッド・ホワイト
『1917 命をかけた伝令』ナオミ・ドネ、トリスタン・ヴァースルイス、レベッカ・コール
■視覚効果賞
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ダン・デリーウ、ラッセル・アール、マット・エイトキン、ダン・サディック
『アイリッシュマン』パブロ・ヘルマン、レアンドロ・エステベコレーナ、ネルソン・セプルヴェダ=ファウザー、ステファン・グラブリ
『ライオン・キング』ロバート・レガート、アダム・ヴァルデズ、アンドリュー・R・ジョーンズ、エリオット・ニューマン
『1917 命をかけた伝令』ギョーム・ロシェロン、グレッグ・バトラー、ドミニク・テューイ
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ロジャー・ガイエット、ニール・スキャンラン、パトリック・タバック、ドミニク・テューイ
■作曲賞
『ジョーカー』ヒルドゥル・グーナドッティル
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』アレクサンドル・デスプラ
『マリッジ・ストーリー』ランディ・ニューマン
『1917 命をかけた伝令』トーマス・ニューマン
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ジョン・ウィリアムズ
■歌曲賞
「君のため」(原題:I Can’t Let You Throw Yourself Away)『トイ・ストーリー4』
「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」『ロケットマン』
「I’m Standing with You」(原題)『Breakthrough』(原題)
「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』
「スタンド・アップ」『ハリエット』
■国際長編映画賞
『Corpus Christi』(英題)(ポーランド)
『Honeyland』(英題)(北マケドニア)
『レ・ミゼラブル』(2月28日公開)(フランス)
『Pain and Glory』(スペイン)
『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
■アニメ映画賞
『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』
『失くした体』
『クロース』
『Missing Link』(原題)
『トイ・ストーリー4』
■短編アニメ映画賞
『Dcera』(原題/英題:Daughter)
『Hair Love』(原題)
『Kitbull』(原題)
『Memorable』(原題)
『Sister』(原題)
■短編実写映画賞
『兄弟愛』
『Nefta Football Club』(原題)
『向かいの窓』
『Saria』(原題)
『A Sister』(英題)
■長編ドキュメンタリー賞
『アメリカン・ファクトリー』
『The Cave』(原題)
『ブラジル -消えゆく民主主義-』
『娘は戦場で生まれた』(2月29日公開)
『Honeyland』
■短編ドキュメンタリー賞
『In the Absence』(原題)
『Learning To Skateboard In A Warzone (If You’re A Girl)』(原題)
『眠りに生きる子供たち』
『St. Louis Superman』(原題)
『Walk Run Cha-Cha』(原題)