世界で初めて“パラリンピック”という愛称を生んだ、1964年の東京パラリンピックの様子を記録したドキュメンタリー映画『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』が、2020年1月17日より公開されることが決定し、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
今では誰もが知る名称となった“パラリンピック”は、「パラブレジア」(下半身麻痺)と「オリンピック」を組み合わせた愛称で、1964年の東京パラリンピックで初めて用いられ、この大会は、下半身麻痺だけでなく身体障がい者全体の国際スポーツ競技会を周知させる役目を担った大会でもあった。
本作は、1964年の東京パラリンピックの様子を捉えただけでなく、参加した日本人選手たちの視点や、当時の彼ら、彼女らを取り巻く社会環境や立場を浮き彫りにする。また、明るく前向きな海外選手たちとの交流によって、世界との差や違いに圧倒される選手たちの姿をも描き出していく。
予告編では、東京パラリンピックに出場した選手たちの戦う姿や、その笑顔の裏に秘められた悔しさ、驚きの声、また、家族や友人と一緒に取り組む姿が映し出され、当時の大会の熱気や選手たちの奮闘を垣間見ることができる。
『東京パラリンピック 愛と栄光の祭典』
2020年1月17日(金)より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて公開
監督・脚本・撮影:渡辺公夫
配給:KADOKAWA
【作品概要】 1964年、オリンピックの成功に沸いた東京で、身体障がい者のための国際スポーツ大会が開幕し、東京パラリンピックという愛称で親しまれた。パラリンピックに参加する身体障がい者のスポーツへの取り組みや障がいの背景が語られるが、その顔に暗さはない。「パラリンピックの父」グットマン博士や、当時の皇太子ご夫妻が見守る中、選手たちは競技参加や、明るく自信に満ちた海外選手たちとの交流を通じ、社会福祉制度の違いや社会復帰への意識を強めていく。