『月光の囁き』、『害虫』、『どろろ』、『抱きしめたい-真実の物語-』など数々の大ヒット作や国際映画祭出品作を手掛けた塩田明彦監督が、自らのオリジナル脚本をベースにキャリア初の“音楽映画”に挑戦し、小松菜奈と門脇麦のダブル主演、成田凌共演で贈る『さよならくちびる』が、5月31日に公開初日を迎えた。同日、ＴＯＨＯシネマズ 新宿で行われた舞台挨拶にキャストの小松菜奈、門脇麦、成田凌、塩田明彦監督が登壇した。
インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ役を演じた小松。「お話をいただいてから、ギターと歌を練習してきて、成立するのかという不安もあったのですが、3人との楽しい時間や地方を周る幸せな日々があり、初日を迎えられて素直に嬉しい」と晴れやかな表情で挨拶。ハル役を演じた門脇は、「私はこの3人が大好きで、3人だからこそ、この作品を作り出せたと思っています。ハル、レオ、シマを皆さんも愛してくれたら嬉しい」と述べた。
撮影時のエピソードを聞かれたキャスト陣。小松は、北海道でのライブシーンの空き時間に「3人でなんとなくギターを演奏しながら歌った時に、すごく感動した」そうで、「最初の頃は何にもできなかったから、頑張ってきて良かった」ことを実感し、とても感動したという。
門脇は、観客を入れたライブシーンでの撮影時に「一人で練習してい時と、歌う意味が変わる気がした」と述べ、「来てくださった方のために歌うんだなと思って、すごく印象的な体験」だったことを明かした。これには小松も「舞台からお客さんの顔がすごく良く見える。楽しそうだなとか、つまらなそうだなとか」リアルに反応が見えたそうで、アーティストの気持ちを初めて理解したことを述べた。
撮影時の思い出を聞かれた付き人シマ役の成田。小松との初対面がギター練習時の初期だったそうで、すれ違った時に「同じ苦しみを味わっていたので、言葉はいらず。『お疲れ様です…』にすごく重みも感じた」ことを明かしていた。
劇中の3人が三角関係だということにちなみ、自身が三角関係の渦中にいた場合、どうするかという質問が。小松は関係を壊さないように「安定を求めちゃう」と述べ、門脇も「引きます」と即答。「テラスハウス」を毎日観ているという成田は、“テラスハウス熱”が凄すぎて話が暴走しつつも、「シマのよう中立になる。2人に罵倒されながら、『うんうん』と言っているのがちょうどいい」とコメント。しかし、小松と門脇の笑い声に気が付き、「（2人からは）ちょっと小馬鹿にされている感じがある（笑）」とボヤき、観客の笑いを誘っていた。
『さよならくちびる』
5月31日（金）よりＴＯＨＯシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本・原案：塩田明彦
主題歌：「さよならくちびる」（うた：ハルレオ プロデュース：秦 基博）
挿入歌：「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」（作詞・作曲：あいみょん）
出演：小松菜奈 門脇麦 成田凌 篠山輝信 松本まりか 新谷ゆづみ 日髙麻鈴 青柳尊哉 松浦祐也 篠原ゆき子 マキタスポーツ
配給：ギャガ
【ストーリー】 インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ（小松菜奈）とハル（門脇麦）。付き人シマ（成田凌）が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。やがて3人が出した答えは“解散”。全国ツアーの道中、歌詞にしか書けないハルの真実と、歌声でしか出せないレオの想い、隠していたシマの本音も露わになり―。それぞれの想いがつまった曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく―。
© 2019「さよならくちびる」製作委員会
