20年経った今もなお、世代・性別を問わず愛され、歌われ続けるMONGOL800の名曲を基にした、佐野勇斗主演の映画『小さな恋のうた』が、5月24日より公開される。このほど、4月27日に北海きたえーるにて札幌コレクションが開催され、佐野勇斗がトークイベントに登壇した。
佐野は、本作のPRのため札幌コレクションに登場。シークレットゲストとして登場した佐野がランウェイを歩くサプライズ演出に、客席からは大きな歓声が上がった。北海道には映画の撮影や音楽活動の際に何度か訪れたことがあるが、札幌コレクションのステージに立つのは初めてだった佐野。「熱気がすごい!」と、その盛り上がりに驚いた様子。慣れないランウェイに緊張した様子を見せつつも、映画『小さな恋のうた』の話題になると、主演の風格でしっかりと作品の魅力をアピールした。
平成の音楽シーンを語る上で欠かせない、MONGOL800の名曲「小さな恋のうた」からインスパイアされたこの映画は、約8年もの歳月をかけて大切に作られた作品。本作で主人公・真栄城亮多を演じた佐野は、「8年前って、僕はまだ中学生だったのですが、その頃からスタッフの皆さんが練りに練って出来上がった企画。多くの人の思いがこもった作品を、ぜひたくさんの人に観てほしい」と語った。
さらに、劇中で出演者が自ら楽器演奏をしていることが注目を集めているが、5月22日に「小さな恋のうたバンド」としてCDデビューが決まっていることについて、「楽器を触るのも初めてという状態で、半年ほど練習しました。一緒に過ごしたメンバー5人の仲の良さ、バンド感というのが作品に現れていると思います」と自信を見せた。ステージの大きなスクリーンで流れた映画予告編に観客も見入る中、最後は、「母親が、僕の映画史上で一番感動したと言ってくれたんです。M!LKのメンバーも試写で観てくれて、とても良かったと言ってくれている作品なので、皆さん少しハードルを上げて、期待していただいても良いんじゃないかと思っています。北海道でも上映するので、是非劇場でご覧ください!」と力強くアピールし、歓声に見送られながらステージを後にした。
『小さな恋のうた』
5月24日(金) 全国ロードショー
監督:橋本光二郎
脚本:平田研也
出演:佐野勇斗 森永悠希 山田杏奈 眞栄田郷敦 鈴木仁 トミコクレア 世良公則
配給:東映
【ストーリー】 沖縄の小さな町。日本とアメリカ、フェンスで隔てられた二つの「国」が存在する場所。そこでは、ある高校生バンドが熱い人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観るものを熱狂させるその実力で、東京のレーベルからスカウトを受け、なんとプロデビューが決まる。しかし、喜びの絶頂で盛り上がる彼らに一台の車が突っ込み、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに現れた、一曲のデモテープと、米軍基地に住む一人の少女。それらによって、止まった時計の針は前に進み始める。フェンスの向こう側に友の“想い”を届けるため、彼らは再び楽器を手に取り立ち上がる―。
©2019「小さな恋のうた」製作委員会