小学館「Sho-Comi」にて連載され、累計発行部数120万部を突破した杉山美和子によるコミックを、ダブル主演に福原遥と佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)を迎えて実写映画化したラブストーリー『4月の君、スピカ。』が、4月5日に公開初日を迎え、同日に新宿ピカデリ―にて初日舞台挨拶が行われ、福原遥、佐藤大樹、鈴木仁、井桁弘恵、大谷健太郎監督が登壇した。
Q:初日を迎えた気持ちについて。
福原:たくさんの方に来ていただいてとてもうれしいです。今は、とても幸せな気持ちでいっぱいです。
佐藤:やっとみなさんにみていただけることができるので、胸いっぱいの気持ちです。
鈴木:映画を観たばかりの方の反応を見ながら、お話しさせていただけるのがうれしいです。
井桁:みなさんに観ていただけるといううれしい気持ちもありながら、まだ実感がわかないというのが正直なところです。
大谷監督:この4人で良かったと思える作品です。4人の素晴らしい演技をしっかりと見届けてほしいです。
Q:もしも恋と友情で揺れ動く状況にあったら?
福原:同じ人を好きになってしまったら…。それは仕方のないことなので、まずはその親友とちゃんと話して「私も彼のことが好き」という想いを伝えます。そうすればお互い正々堂々とできるので(笑)。(会場からの賛成派の拍手に対して)そうですよね?やったー!
佐藤:好感度を上げるためではありませんが、僕はどんな状況でも親友を選びます。たとえ、その女の子が僕のことを好きだったとしても、親友に譲ります。LDHは男の絆を大事にするグループなので、この意志は絶対に変わりません。(鈴木)仁と同じ人を好きになったら、間違いなく譲ります!!
鈴木:僕はライバルがいたとしても関係ありません。親友と同じ人を好きになったとしても、それは仕方のないこと。恋愛は好きになった相手と自分との問題なので、友達は関係ありません。そんなことで崩れるような友情なら、その程度の仲ってことだし。そっちはそっち、こっちはこっちという感じで攻めていきます(笑)。
井桁:好きな人には自分のことも好きになってもらいたいけれど、「好きになった人の意志」を尊重します。(佐藤)大樹くんのような方を好きになったら、フラれることは確定ですが、それは彼が選んだ結果なので仕方がないと思うしかありません。もし、好きになった人が親友を選んでも…、仕方ないと諦めがつくような気もします。
大谷監督:高校時代の話を前提にしますが、僕はフラれた経験がないのであまりわかりません。この作品は恋愛映画で、基本的には結ばれるのですが、みんな何らかの形で一度はフラれます。その演出がとても楽しかったです(笑)。男の友達が少なかったこともあるのですが、この作品を通して、友情はとても大事だなと改めて思いました。
■“つまクル”実演パート 女性キャストペアと男性キャストペアで対決!!
原作コミックス3巻の表紙で、本作のポスタービジュアルにもなった、泰陽が星の髪の毛を右手でつまんでクルっとしているポーズをキャスト陣が「つまクル」と命名。佐藤によると、“つまクル”は“カメ止め”(『カメラを止めるな!』)に続く流行語大賞の予定なのだとか。映画とともに「つまクル」を世に広めたい!ということで、大谷監督をジャッジに任命。福原&井桁の女子チームと、佐藤&鈴木の男子チームで「どっちがよりキュンとする(優秀な)“つまクル”ができるか対決」をすることに。
まずは女子チーム。福原が「弘恵ちゃん、好きだよっ」とキュートな笑顔で「つまクル」ポーズを披露。大谷監督に向かってドヤ顔をする場面もあり、会場から大きな拍手が沸き起こった。
続いて男子チーム。「BLみたいにならないかな」と不安げな佐藤だったが、「ひとつ聞いてもいい?鈴木仁が初めて好きになったのは俺だよね?」。すると恥ずかしそうに鈴木が「うん」とうなずく。佐藤は「ならよかった。俺は鈴木仁の一番星になれたから」と本編のワンシーンのような告白を披露。続く「つまクル」ポーズで佐藤と密着すると、鈴木は「俺、何されているんだろう…」と恥ずかしそうにうつむいていた。
結果は男子チームの勝利。この結果に佐藤は「当たり前の結果です。今日、仁にこれをやると聞いてから、ずっとこのことばかり考えていたので」と満足げに語った。大谷監督は「続編では二人が結ばれてしまうのではないでしょうか?8月くらいに間に合わせて作ります」とノリノリでコメントした。
Q:最後に、作品を楽しみにしている方へのメッセージ(代表者:福原、佐藤)。
福原:女子高生の繊細な気持ちが、丁寧に描かれている素敵な作品です。きっと、映画を観たら恋がしたくなると思います。本当に良い作品なので、ぜひ何度も観ていただけるとうれしいです。
佐藤:今しか撮ることができない素敵な作品になりました。ぜひ、大切な人と一緒に観てほしいなと思います。大谷健太郎マジックにかかって、一回と言わずに、二回、三回と何度も劇場に足を運んでいただければと思います。
『4月の君、スピカ。』
4月5日(金)より、新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国劇場にて公開中
監督:大谷健太郎
原作:杉山美和子(小学館「Sho-Comi」連載)
脚本:池田奈津子
出演:福原遥 佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE) 鈴木仁 井桁弘恵 夏目かな 南山あずさ 大原優乃 大谷亮平 酒井美紀
配給:イオンエンターテイメント
【ストーリー】 地味で暗いと言われ続けて17年。東京から長野の高校へ、リセットするはずの転校初日、うっかり空気読めない発言で失敗デビューをしてしまった運の悪い早乙女星(福原遥)。クラスメートにいじられ、勉強もついていけず、明るいはずの新生活がすっかりお先真っ暗と落ち込んでいた矢先、ちょっぴり意地悪で強引な学年トップの秀才・宇田川泰陽(佐藤大樹)と、天文好きで無口な好青年・大高深月(鈴木仁)に出会う。「早乙女星…乙女座の星・スピカと同じ名前だ」と、深月の静かに熱く語る姿に、星は初めての恋に落ちる。そんな気持ちになど全く気づかない深月は、星を泰陽と部員二人の天文部に誘う。どうせ不純な動機の入部だと反対していた泰陽だが、ケンカしながらも何かと目が離せない星への恋を自覚していく。そして二人の様子を深月はそっと見つめる。お互いの気持ちが見え隠れしながらも楽しい3人の部活生活がずっと続くと思っていた、そんな時、泰陽の元カノ・天川咲(井桁弘恵)が転校してくる。突然星への想いにブレーキをかける泰陽。それには、深月も関わるとある過去の出来事が関わっていた…。春の夜空に輝く大三角形のように想い合う引力で身動きが取れない、もどかしくて切ない天体観測ロマンチック・ラブストーリー。
(C) 2019 杉山美和子・小学館/「4 月の君、スピカ。」製作委員会 ©杉山美和子/小学館