『奇跡の海』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『アンチクライスト』、『ニンフォマニアック Vol.1／Vol.2』といった話題作を世に送り出した鬼才ラース・フォン・トリアー監督最新作『The House That Jack Built』（原題）が、邦題『ハウス・ジャック・ビルト』として、6月14日より公開されることが決定し、併せて、日本オリジナルポスタービジュアルがお披露目となった。

物語の舞台は、1970年代の米ワシントン州。建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャックは、あるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭する。本作では、5つのエピソードを通じて、彼が“ジャックの家”を建てるまでの、シリアルキラー12年間の軌跡をたどる。

出演には、『クラッシュ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマット・ディロン、『ベルリン・天使の詩』で知られ惜しくも先日死去した名優ブルーノ・ガンツ、『ニンフォマニアック Vol.1』に続いての出演となったユマ・サーマン、『アンダー・ザ・シルバーレイク』のライリー・キーオといった豪華キャスト陣が集結した。

トリアー監督が問題発言によってカンヌ国際映画祭追放処分を受けてから7年。本作で、昨年開催された第71回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門にて待望のカムバックを果たし、途中退出者が続出したにもかかわらず、上映終了後はスタンディング・オベーションが鳴りやまないという賛否真っ二つの異様な興奮に包まれた。アメリカでは、あまりの過激さにアメリカ映画協会（MPAA）が手を加えた修正版のみ正式上映が許可され、先立って11月28日にノーカット版を1日限定140館で上映したところ、全米興収ランキングでデイリー11位を記録し物議を醸した。日本では無修正完全ノーカット版がレイティングR18+で上映される。

日本オリジナル版ポスタービジュアルは、家（ハウス）の形がくりぬかれた真っ赤でポップなデザインとは対照的に、怪しい目でこちらをのぞき込む主人公ジャックの姿が印象的なビジュアルとなっている。

邦題を決定するにあたり、権利元を通じてトリアー監督に確認をしたところ、「本作においては、タイトル自体とても重要で、それを変えることは映画そのものを変えてしまうことにもなりかねない」と回答。ただし、公用語に冠詞（the）や関係代名詞（that）を持たない国でのタイトルについてはそれらを削除することが許可され、『ハウス・ジャック・ビルト』が正式な邦題として決定した。

『ハウス・ジャック・ビルト』
6月14日（金）より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本：ラース・フォン・トリアー
出演：マット・ディロン　ブルーノ・ガンツ　ユマ・サーマン　シオバン・ファロン　ソフィー・グローベール　ライリー・キーオ　ジェレミー・デイビス
配給：クロックワークス　アルバトロス・フィルム

【ストーリー】　1970年代の米ワシントン州。建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャック（マット・ディロン）は、あるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭する…。彼の5つのエピソードを通じて明かされる、“ジャックの家”を建てるまでの、シリアルキラー12年間の軌跡。

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