佐藤浩市扮する「己が欲望の為だけに動く怪物」場面写真&コメント『赤い雪 Red Snow』

大ヒット映画『64-ロクヨン-』のプロデューサー浅野博貴が、永瀬正敏、菜 葉 菜、佐藤浩市、夏川結衣を再びキャスティングした、実話が元のミステリー・サスペンス『赤い雪 Red Snow』が、2019年2月1日より公開となる。このほど、謎の男・宅間隆を演じる佐藤浩市の場面写真がお披露目となり、併せて佐藤よりコメントが寄せられた。

本作は、記憶の拠り所だったはずの証言を、容疑者の完全黙秘で失った「被害者の兄」と「容疑者の娘」の物語。雪の日に失踪した少年の兄・白川一希を演じるのは、デビュー35周年となる今年は『蝶の眠り』、『Vision』、『パンク侍、斬られて候』に出演する永瀬正敏。少年失踪事件の容疑者の娘・江藤小百合を、『ヘヴンズストーリー』、『ナミヤ雑貨店の奇跡』、『追憶』、『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶』に出演した菜 葉 菜が演じる。さらに、失踪事件から30年後に事件を調べる事件記者の木立省吾役に井浦新。少年失踪事件の容疑者であり、「完全黙秘」で事件を闇に隠しこんだ江藤早奈江役に夏川結衣が扮する。監督は、10代より舞台・映画の現場で助監督・美術として活動し、『オンディーヌの呪い』など上映作品を数多く持つ甲斐さやか。本作で長編映画デビューを果たし、オリジナル脚本も手掛けている。

そして、早奈江の内縁の夫であり、事件から30年後も早奈江の娘・小百合と同居する宅間隆役を佐藤浩市が演じる。宅間は早奈江と出会ったことで自らの運命も翻弄され、暴力的ともいえる狂気の片鱗をちらつかせる人物だ。

■佐藤浩市(宅間隆役) コメント
真実だけが残るのか、残ったものが真実なのか?霧散していった事柄の中に真実は隠れていなかったのか。事象は記憶の中で、少しずつ印象を変えて人の心の中に根ざします。そんな心の歪さを陰鬱に描く赤い雪で、僕の演った宅間は他人の痛みには一切心を揺さぶられる事なく、己が欲望の為だけに動く怪物です。しかしそんな怪物が現実社会では平然と隣に座っているかもしれない、その今をやらせて頂きました。

『赤い雪 Red Snow』
2019年2月1日(金) テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:甲斐さやか
プロデューサー:浅野博貴
出演:永瀬正敏 菜 葉 菜 井浦新 夏川結衣 佐藤浩市 吉澤健 坂本長利 眞島秀和 紺野千春 イモトアヤコ 好井まさお
配給:アークエンタテインメント

【ストーリー】 ある雪の日、一人の少年が忽然と姿を消した。少年を見失った兄・白川一希(永瀬正敏)は、自分のせいで弟を見失ったと思いこみ、心に深い傷を負う。少年誘拐の容疑者と疑われた女の周りでは次々と怪しい殺人事件が起こるが、真実は闇へと落ちていった。30年後。事件の真相を追う記者・木立省吾(井浦新)が容疑者と疑われた女の一人娘・江藤小百合(菜 葉 菜)を見つけ出したことにより、「被害者の兄」と「容疑者の娘」の運命の歯車が大きく動き始める。一つの事件で深い傷を負った人間の、曖昧な記憶を辿る葛藤の中に垣間見えた真実は、それぞれの運命を予想もしない結末へと導いていく。それぞれの記憶が氷解した先に見えたものは何か。全てを信じてはいけない。

©2019「赤い雪」製作委員会