ベストセラー作家・東野圭吾のデビュー30周年を記念して書かれた同名小説を、篠原涼子主演、西島秀俊共演、堤幸彦監督で映画化した『人魚の眠る家』が11月16日より公開中。このほど、11月28日に新宿ピカデリーにて大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、キャストの篠原涼子、西島秀俊、ゲストとして主題歌を担当した絢香が登壇した。
11月16日に公開され、週末の邦画動員数第1位の大ヒットスタートを切った本作。本日28日には第43回報知映画賞が発表され、篠原が本作の演技で主演女優賞を受賞した。
舞台挨拶は受賞のお祝いから始まり、篠原は「スタッフの方々の熱量があったからこそ自分が守られて、魅力的なキャストの方々にたくさんリードしていただいたおかげだと思っています。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。受賞について聞いた時は、「ぶっ倒れそうなくらいびっくりしました(笑)」と非常に興奮したと振り返った。
夫婦役で共演した西島も、篠原へ「おめでとうございます!」とお祝いのメッセージ。続けて、「段取りの時から号泣して、一日中泣いて帰るということを毎日やっていた。毎日毎日、全力で役に没頭して撮影していました」と過酷な役と向き合っていた篠原を称えた。
また篠原は、夫であり俳優の市村正親にも受賞を報告したそうで、「裏表がない人なので、皆さんがご存知のように、あんなテンションですごく喜んでいました」と、その反応についてコメント。続けて、「心の底から皆さんの賞だと思っていて、私が代表で受け取るという形だと思っているので、みんなでいただいたような気がします」と改めて受賞の喜びを伝えた。
ここで、スペシャルゲストとして、本作の主題歌「あいことば」を書き下ろした絢香が登場。篠原の受賞に対し、絢香も「おめでとうございます。私も素晴らしい映画に携われたことがすごく嬉しいです」と祝福した。主題歌については、絢香から「究極の状況下にいる母と娘、家族の絆や関係性をどういう言葉で表したらいいかなと考えた時に、実際には触れられないし見ることはできないけど、心で感じられるような言葉が見つかったらいいなと。そこで出てきたのが、曲の冒頭の『透明な愛言葉』というフレーズ」と楽曲の制作秘話も明かされた。篠原は「この作品のために、ここまで想いを寄せてくれる曲があるのかと思うくらい震えました。すごく鳥肌が立ちました」、西島も「一度聴くと忘れられないメロディー。映画では母の娘に対する愛情の歌詞ですが、もっと普遍的な、誰もが大切な人を想う気持ちを歌っているのかなと、感動しています」と、本作のために書き下ろされた楽曲への想いを語った。
イベントの最後には、絢香が主題歌「あいことば」を生披露し、キャストの篠原や西島、会場に集まった観客を魅了していた。
『人魚の眠る家』
11月16日(金)より全国公開中
監督:堤幸彦
原作:東野圭吾「人魚の眠る家」(幻冬舎刊)
脚本:篠﨑絵里子
主題歌:絢香「あいことば」(A stAtion)
出演:篠原涼子 西島秀俊 坂口健太郎 川栄李奈 山口紗弥加 田中哲司 田中泯 松坂慶子
配給:松竹
【ストーリー】 娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の元に、ある日突然、悲報が届く。「娘がプールで溺れた―」。愛するわが子は意識不明のまま、回復の見込みはないという。深く眠り続ける娘を前に、奇跡を信じる夫婦はある決断を下すのだが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく―。
©2018「人魚の眠る家」 製作委員会