ホラー映画『イット・フォローズ』の製作陣と北米最注目の映画会社A24が仕掛ける心理スリラー『イット・カムズ・アット・ナイト』が11月23日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
夜やってくる正体不明の“それ”から逃れるため、森の中の一軒家に隠れ住むポール一家の元に、ウィルと名乗る男とその家族が助けを求めてやって来た。ポールは“それ”の侵入を防ぐため、「夜、入口の赤いドアは常にロックする」というこの家のルールに従うことを条件に彼らを受け入れる。うまく回り始めたかに思えた共同生活だったが、ある夜、赤いドアが開け放たれていたことが発覚。互いへの猜疑心と、迫り来る“それ”への恐怖が、少しずつ二つの家族の本性を露にしていく。
監督は、全米のインディペンデント映画賞を多数受賞した経歴を持ち、鬼才ジョン・ウォーターズ監督にその手腕を絶賛された新鋭トレイ・エドワード・シュルツ。主演は、『ザ・ギフト』で長編初監督と主演を務めた実力派俳優ジョエル・エドガートンが務め、監督の才能に惚れ込み、製作総指揮としても本作に参加した。
著名人 絶賛コメント
■みうらじゅん(イラストレーターなど)
誇らし気に低予算を謳うホラー映画と違い、キャビンもの大道を往く本作は哀しい人間の業と絶望を見事に映し出している。
■森直人(映画評論家)
高機能のエンタメ術に加え、荒廃した世界像が現代の不安を映し出す。これはアメリカ映画の最先端のひとつだ。いま最も「守る男」がハマる俳優、ジョエル・エドガートンの無骨な魅力も際立っている。
■人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
最初から最後まであまりにも不穏!!疑心暗鬼の連鎖で増幅する狂気にあてられ、鑑賞後は疲労困憊に……。
■共食いゾンビ(Twitterの彷徨う魂)
背後に常に得体の知れない“何か”が佇み近づいて来るような恐怖、本作はまさしくそれ。混沌とした闇の渦にじわじわと呑まれていく。
■ナマニク(映画ライター)
極限まで記号化された”死の恐怖”。これはゾンビが登場しない『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』だ!
■知的風ハット(映画ライター)
得体の知れない何かに蝕まれた、“平凡な家庭”、故のスリラー。狂気と紙一重の正気には、静かな限界が迫ってくる。
■佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
得体の知れなさ過ぎる不安と、狂気に落ちていく疑心暗鬼。なんとも言いようのない執拗な恐怖に満ちた映画だった。
■吉田悠軌(オカルト研究家)
IT=死神がドアのむこうに立っている。もはや「あの世」になった世界で、人々がどう生きるかを描いた映画だ。
■ぁみ(怪談家)
幾度となく脈打つ緊迫感と激しさが押し寄せてくる、最後まで考えさせられ体感させられる恐怖。
■西浦和也(怪談蒐集家)
絶対的な死を前にした時、心は恐怖に支配される。愛、絶望、狂気、自分は人として存在出来るのだろうか?
『イット・カムズ・アット・ナイト』
11月23日(金・祝) 新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
製作総指揮:ジョエル・エドガートン
出演:ジョエル・エドガートン クリストファー・アボット カルメン・イジョゴ ケルビン・ハリソン・ジュニア ライリー・キーオ
配給:ギャガ・プラス
【ストーリー】 夜やってくる“それ”の感染から逃れるため、森の奥でひっそりと暮らすポール一家。そこにウィルと名乗る男とその家族が助けを求めてやって来る。ポールは“それ”の侵入を防ぐため「夜入口の赤いドアは常にロックする」というこの家のルールに従うことを条件に彼らを受け入れる。うまく回り始めたかに思えた共同生活だったが、ある夜、赤いドアが開いていたことが発覚。誰かが感染したことを疑うも、今度はポール一家の犬が何者かによる外傷を負って発見され、さらにはある人物の不可解な発言…外から迫る、姿が見えない外部の恐怖に耐え続け、家の中には相互不信と狂気が渦巻く。彼らを追い詰める“それ”とは一体…。
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