第2回TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM 準グランプリ受賞作『ゴーストマスター』2019年公開!ヤングポール監督らよりコメント

TSUTAYAが主催する第2回TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMの準グランプリ受賞作品『ゴーストマスターズ 呪いのビデオができるまで』が、タイトル『ゴーストマスター』として、2019年に公開されることが決定した。併せて、本作のポスタービジュアルがお披露目となった。

「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」(以下、TCP)は、プロ・アマ問わず映像化可能な企画を募り、映像を創り出すクリエイターを発掘し、製作からレンタル・販売・配信までを総合的に支援するプログラム。受賞作品を5,000万円以上の総製作費・制作体制でTSUTAYAがバックアップし、これまでに中江和仁監督作『嘘を愛する女』(2018年1月公開/第1回グランプリ)、片桐健滋監督作『ルームロンダリング』(2018年7月公開/第1回準グランプリ)の2作品が全国公開されており、このほか受賞作9作品も映画化に向けて現在進行中だ。

第2回TCP準グランプリとなった本作は、極限まで“映画”を愛し、“映画”に人生を狂わされた人物たちの群像劇。イギリスのレインダンス国際映画祭にて「今注目すべき7人の日本人インデペンデント監督」の1人に選ばれたヤングポール監督の商業映画デビュー作となる。

スタッフにも、日本映画界の第一線で様々なジャンルの作品を支えている面々が集結。脚本は、ホラー映画やジャンルムービーの造詣が深い、『東京喰種 トーキョーグール』、『天空の蜂』の楠野一郎が担当。撮影は、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』、『キャタピラー』など若松孝二監督作品を多く手掛けてきた戸田義久。そして、本作のビジュアル面を支える特殊造形は、このジャンルのトップランナー、『ミュージアム』や『東京喰種 トーキョーグール』、『貞子vs伽椰子』などの百武朋が担当する。

ヤングポール監督と制作を担当したセディックインターナショナルの厨子健介プロデューサーは、11月15日に恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールにて行われたTCP2018の最終審査会および新作製作発表に登壇し、本作についてコメントを寄せた。

■ヤングポール監督&厨子健介プロデューサー コメント
ヤングポール監督:2年前の受賞のおかげで、映画を製作できて、ついに完成間近の所までたどり着いて、本当に感慨深いです。

厨子プロデューサー:2年前に監督がこの場でプレゼンした企画は、映画の撮影現場で起きたホラーをコメディとして見せるものでした。監督はアメリカのDNAを持っている方ですが、日本での演出部の経験もありますので、過酷な撮影現場を舞台にした物語はとても面白いのではと思いました。脚本家の楠野さんはホラー映画マニアで本作の企画にはぴったりだと思い、監督とも相談して参加いただくことになりました。楠野さんからは、この脚本の映画の撮影現場を「壁ドン映画」にすると、さらにキャッチーで面白いのではとアイデアを頂きました。

ヤングポール監督:企画自体の根本は変わっていませんが、色々な方のアイデアが加わることによって、最初に自分がイメージしていた場所の壁が取っ払われて、本当に想像を超えた所まで映画がたどり着いた気がしています。

厨子プロデューサー:風刺も入れながら、映画愛が溢れる企画でして、特殊造形の百武さんや撮影の戸田さんなど、良い意味で濃いスタッフが集まってくれて、企画がさらに跳ねて濃密な映画が生まれそうです。まだ完成前にもかかわらず、海外の映画祭からも問い合わせをいただいております。

ヤングポール監督:映画愛のある企画ですが、この作品を撮りながらさらに思ったのは、“映画への愛憎”がすごくある映画だと思っています。ただの映画愛ではなく、憎しみといいますか、(映画)を好きになってしまったがゆえの苦しみも描かれています。映画が好きな人には間違いなく届くと思っていますし、誰もが抱えている悲哀や不満などの人間ドラマも見所の一つです。自分の思いが詰まった企画でしたが、皆さんの力が加わり可能性が凄く広がって、本当に面白い作品になることを確信しています。ぜひご期待ください。

『ゴーストマスター』
2019年 公開
監督:ヤングポール
プロデューサー:厨子健介
脚本:楠野一郎
撮影:戸田義久
特殊造形:百武朋
配給:S・D・P

【ストーリー】 流行っているというだけの理由で製作が決定し、とある廃校で撮影が始まった低予算の壁ドン青春映画。この作品の助監督・黒沢は、日々、あまりに過酷な現場で、監督やスタッフから罵倒され、人格否定され続けていた。彼は唯一の心の支えとして、自らが書き上げた脚本を常に持ち歩いていた。いずれ初監督作品として映画化されることを信じ、書き続けてきたこの脚本のタイトルは『ゴーストマスター』。黒沢の映画への尋常じゃない愛と信念が宿ったこの脚本が、撮影現場にある変化をもたらしていく…。