タンゴ界の革命児アストル・ピアソラの生涯に迫るドキュメンタリー『ピアソラ 永遠のリベルタンゴ』予告編

タンゴ界に革命を起こし、20世紀で最も偉大な作曲家の一人として知られるアストル・ピアソラの没後25周年を記念して2017年に製作されたドキュメンタリー『ピアソラ 永遠のリベルタンゴ』が12月1日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

名曲リベルタンゴの生みの親、アストル・ピアソラは、バンドネオン奏者となり、伝統的なタンゴを活かしながら、ジャズやクラシックなどまったく違うジャンルの音楽をあえて取り入れ、独自の“ヌエヴォ・タンゴ”(新しいタンゴ)というスタイルを編み出した。作曲した音楽は、ヨーヨー・マやクロノス・カルテットなどの一流音楽家にもこよなく愛され、いまだに演奏され続けている。

本作では、ピアソラのパフォーマンスと、自身が自己最高の音楽形態と振り返る「ニュー・タンゴ・クインテット」時代の音楽をふんだんに使用し、様々な葛藤を抱えながらも、“踊りのための伴奏音楽”といわれたタンゴを伴奏から主奏へ、脇役から主役へと昇華させた、その想像力の源と魅力に迫っていく。また、息子ダニエル・ピアソラから見た“父アストル”の生涯という視点から、ピアソラ家の貴重なアーカイヴと映像と共に、アーティストとして、そして父親として葛藤するピアソラの生き様が描かれる。

予告編では、家族と過ごしおどけた表情を見せるプライベートでのピアソラの姿や、父親として娘ディアナへ語りかけるテープレコーダーに録音された肉声などが収められ、ブエノスアイレスからニューヨーク、パリ、そして再び故郷ブエノスアイレスへ拠点を移しながらも、常に挑戦し続けたピアソラの数々の演奏シーンを垣間見ることができる。

『ピアソラ 永遠のリベルタンゴ』
12月1日(土)より、Bunkamura ル・シネマ他全国順次ロードショー
監督:ダニエル・ローゼンフェルド
出演:アストル・ピアソラ
配給:東北新社 クラシカ・ジャパン

©Daniel Rosenfeld/© Juan Pupeto Mastropasqua