大泉洋、ベネディクト・カンバーバッチに会いにNYへ!『グリンチ』ワールドプレミア レポート

『怪盗グルー』シリーズ、『ペット』、『SING/シング』を手掛け、大人気キャラクター「ミニオン」を生み出したイルミネーション・エンターテインメントが贈る長編アニメ最新作『グリンチ』が12月14日より公開となる。このほど、全米公開(11月9日)を前に、現地時間11月3日にアメリカ公開版でグリンチ役の声優を務めたベネディクト・カンバーバッチをはじめとした超豪華キャスト陣が集結するワールドプレミアが開催され、日本からは吹替版でグリンチの声を務める大泉洋と、グリンチと心を通わせる少女シンディ・ルーの吹替を務める横溝菜帆が参加した。

プレミアに先駆けニューヨークの街はグリンチ一色。会場となったアリス・タリー・ホールはセントラル・パークの西側に位置し、オペラハウスやバレエシアター、コンサートホールなどを備えた総合芸術施設“リンカーン・センター”の主要施設。当日は会場内に150メートルにわたるグリーンカーペットが敷かれ、本作のテーマである“クリスマス”にちなみ人工で作られた雪が降り、一足早いクリスマスムード一色に染まった。さらに取材陣は地元アメリカの様々なメディアをはじめヨーロッパ各国などの世界からジャーナリストが多数集まり、ついに公開を迎える本作に世界中から寄せられる期待度を物語っていた。

グリーンカーペットにまず姿を現したのは、“ひねくれ者”なキャラクターがぴったり?という理由で、主人公グリンチの日本語吹替版声優に選ばれた大泉洋。タキシードに身を包みプレミアに臨んだが、以前会見の際に「“カンバーバッチの声に合わせて作られた映像”に合わせて声をあてるのがものすごく大変だった」と、思うところがあった様子だったが、「実際に会ったらNice to meet youで終わっちゃうかもしれないな…」と、珍しく弱気なコメントも飛び出した。

そして、本作がハリウッド映画吹替初挑戦で、サンタクロースに「あるお願い事」をするためクリスマスを心待ちにするキュートな少女、シンディ・ルーを演じた横溝菜帆は、生まれて初めての海外プレミアにドキドキかと思いきや「楽しみです!」と頼もしい一言。二人は世界から集まった報道陣の中、笑顔で手を振りカーペットを歩いた。

そして『グリンチ』のキャスト・スタッフも続々と登場。最初に姿を現したのは、本作のプロデューサー、イルミネーションのCEOであり、大泉にグリンチ役の“お墨付き”を与えた張本人、クリス・メレダンドリ。大泉が深々と頭を下げ挨拶すると、クリスは「僕たちの映画に出演してくれてありがとう!ここで会うことが出来てとっても嬉しいよ!」と感謝の思いをあらわに。さらに、プロデューサー陣なども代わるがわる大泉のもとを訪れ、激励。厚いもてなしに大泉も感激といった様子だった。

次に姿を現したのは本国版でシンディ・ルーを演じたキャメロン・シーリー。役柄を演じるうえで「自然にできたので難しくなかったわ!」と、映画が二作目とは感じさせないほど堂々とコメント。横溝がキャメロンのために事前に買ってきたという、和柄のがま口のお財布をクリスマスプレゼントとして手渡すと、キャメロンも「SO COOL!」と喜びをあらわに。年齢はキャメロンが一つ年上だが、二人はすぐにうちとけていた。

プレミアも終盤、ついに本国のグリンチ役ベネディクト・カンバーバッチが会場の入り口に現れると、我らが大泉洋との夢の“ひねくれ共演”が実現。大泉はカンバーバッチと会うと「Japanese Grinch!」と名乗ると、カンバーバッチも「Fantastic!」と反応。「この役は演じるのが楽しかったんじゃないかい?」と同じグリンチを演じたもの同士で、グリンチの魅力を語り合った。カンバーバッチは映画を楽しみにしている観客に向けて「本作はユーモアとウィットに富んだ心温まるストーリーや、色鮮やかな映像といったイルミネーションならではの魅力が強く形作られた素晴らしい映画に仕上がっているんだ。だから小さな子どもたちや家族のみんなを含め、大勢の人々が劇場に足を運んでくれることを祈っているよ」とコメントを寄せた。

プレミアイベントを終えた大泉は思わず「これがアメリカか!カオスのような雰囲気」と口にし、カンバーバッチと対面を果たしたことについては「あっという間だった。物腰の柔らかい方だった」と回想した。会場の盛り上がりが冷めやらぬ中プレミアイベントは幕を閉じ、その後に行われた上映会も1500人の来場者がつめかけ、ニューヨーカー達にとって一足早いクリスマスプレゼントとなった。

『グリンチ』
12月14日(金) 全国ロードショー
監督:ヤーロー・チーニー スコット・モージャー
プロデューサー:クリス・メレダンドリ
声の出演:ベネディクト・カンバーバッチ キャメロン・シーリー
日本語吹替え版キャスト:大泉洋 杏 秋山竜次(ロバート) 横溝菜帆 宮野真守
配給:東宝東和

【ストーリー】 つぶらな瞳が愛らしい超キュートな幼少期のグリンチ(ベビーグリンチ)から、すっかりひねくれてしまった大人の「グリンチ」はというと…。洞窟の中で暮らし、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓の村人達にいじわるをして楽しむ超ひねくれ者に。とにかく不機嫌で孤独なグリンチは、やがて村中のみんなが大好きな“クリスマス”を盗むという、とんでもない計画を立ててしまう…。小さい頃はあんなに可愛かったのに、大人になるまでに一体何があったのか…!?そしてグリンチのとんでもない計画はどうなるのか…!?

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