1979年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査するという事件を綴った同名ノンフィクション小説を映画化した、鬼才スパイク・リー監督最新作『BlacKkKlansman』(原題)が、邦題『ブラック・クランズマン』として、2019年3月より公開されることが決定した。
第71回カンヌ国際映画祭では、最高賞パルムドール(『万引き家族』)の次点となるグランプリを受賞し話題となった本作。アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスで唯一採用された黒人刑事ロン・ストールワースが、新聞に載っているKKKのメンバー募集広告に勢いで電話をかけ、自ら人種差別主義者であることをアピールし、入団を希望。面接にまで進んでしまうが、黒人のロンは対面できないため、同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢が立つ。電話で話を進めるのはロン、対面はフリップと、二人で1人の人物になりすまし、人種差別問題が過熱するアメリカを背景に前代未聞の潜入捜査が始まる。
主人公ロン・ストールワースを演じるのは、名優デンゼル・ワシントンを実父にもつジョン・デヴィッド・ワシントン。デンゼルがその名を知らしめた傑作『マルコムX』で映画デビューし、奇しくも同じスパイク・リー監督作品の本作で主演として脚光を浴びた。ロンの相棒フリップ・ジマーマンには、『スター・ウォーズ』シリーズ新3部作でカイロ・レン役を演じ、『沈黙-サイレンス-』、『パターソン』などで演技に定評のあるアダム・ドライバー。製作には、監督・脚本のスパイク・リーに加え、『セッション』製作のジェイソン・ブラム、『ゲット・アウト』監督のジョーダン・ピールが名を連ねる。
場面写真には、ロンとフリップがKKKから入団を認められ贈られてきた会員証をまじまじと見つめ、組織のメンバーになってしまった事実を認識する象徴的な場面が収められている。
『ブラック・クランズマン』
2019年3月 TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:スパイク・リー
製作:スパイク・リー ジェイソン・ブラム ジョーダン・ピール
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン アダム・ドライバー ローラ・ハリアー トファー・グレイス アレック・ボールドウィン
配給:パルコ
【ストーリー】 1979年、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に電話をかけてしまう。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。問題は黒人のロンはKKKと対面することができないことだ。そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢が立つ。電話はロン、KKKとの直接対面はフリップが担当し、二人で1人の人物を演じることに。任務は過激派団体KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのか―!?
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