吉岡里帆、阿部サダヲとデュエット曲を熱唱し涙「なんとか歌えました…」映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』一夜限りのライブイベントレポート

阿部サダヲ主演、吉岡里帆共演の映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が10月12日に公開初日を迎え、10月18日にTOHOシネマズ 新宿にて行われた一夜限りのライブイベントに、阿部サダヲと吉岡里帆が登壇した。

本作は、“声帯ドーピング”による驚異の歌声をもつ世界的ロックスター・シン(阿部サダヲ)と、声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)が、崩壊寸前となったシンの最後の歌声をめぐって、謎の組織から追われる様を描く。

この日は、シンガーソングライター・あいみょんが作詞・作曲を手掛けた、主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」を、阿部と吉岡が熱唱するということで、劇場はライブ会場さながらの熱気が。緊張した面持ちで登場し、さっそく歌い始めた吉岡だったが、途中で音程を外してしまい「もう一回、やらせてください〜」と観客に謝罪した。しかし再度、吉岡が歌い始めると、会場の興奮はマックス状態に。阿部も客席に飛び出して、観客を大いに沸かせていた。

歌い終えた感想を聞かれた阿部は「リハーサルのほが良かった(笑)。お客さんがいるとわからなくなっちゃう」と、本音をポロリ。続けて吉岡は「作品を通して人前で歌を歌うのは生まれて初めて。皆さんが温かく出迎えてくださったので、なんとか歌えました。ありがとうございました!」と目を潤ませて客席に感謝を伝えた。

吉岡の歌唱について聞かれた阿部は「すごいですよ。ギターを弾きながらですから。もともとやってなかったところから始めてですから。大変だったと思いますよ」と吉岡を絶賛。対して吉岡は「こんなに声って震えるんだと思いました。あんなに練習したのに…」と苦笑いを浮かべたが、「むしろありがたい気持ち。歌もギターもやったことがない自分の歌を、劇場で立って聞いてくださって、本当にありがとうございます…」と涙で声を震わせていた。

最後に挨拶した阿部は「この映画があったから、こんな機会を設けさせていただきました。本当に楽しかった」とコメント。「嬉しい気持ちがこみ上げた」という吉岡は「皆さんには最後にこの言葉を送ります」と述べつつ「このまま終わりじゃー、もったいない!」と絶叫して会場から大きな拍手を浴びていた。

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『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』
10月12日(金)ロードショー
監督・脚本:三木聡
音楽:上野耕路
主題歌:SIN+EX MACHiNA「人類滅亡の歓び」(作詞:いしわたり淳治 作曲:HYDE)(Ki/oon Music)
ふうか「体の芯からまだ燃えているんだ」(作詞・作曲:あいみょん)(Ki/oon Music)
出演:阿部サダヲ 吉岡里帆 千葉雄大 麻生久美子 小峠英二(バイきんぐ) 片山友希 中村優子 池津祥子 森下能幸 岩松了 ふせえり 田中哲司 松尾スズキ
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 4オクターブの音域と、すべての人の心を打つ声量を持ち、金も女も名声も手にするロックスター・シン。しかし彼には誰にも言えない秘密があった。彼の歌声は、「声帯ドーピング」という掟破りの方法によって作られたものだったのだ。「歌を届けるためなら、もう声が出なくなってもいい、死んでもいい」。長年にわたる声帯ドーピングの副作用で、彼の喉には限界が近づいていた。次第に声が出なくなる恐怖に怯えるシン。そんな中で彼が出会ったのは、歌声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうかだった。彼女の姿にかつての自分を重ね、ふうかを叱咤するシン。そんな中、シンは次第に声が出なくなっていく…はたしてふうかはシンを救えるのか!?

ⓒ2018「音量を上げろタコ!」製作委員会