村上虹郎&村上淳が親子共演!美しくも危ういモノクロームの映像美『銃』

2002年に新潮新人賞を受賞した、中村文則のデビュー作「銃」を、村上虹郎主演で映画化した『銃』が11月17日より公開となる。このほど、村上淳が本作に出演することが発表され、主演の村上虹郎との共演シーン写真がお披露目となった。

本作は、奥山和由プロデューサーが企画・製作を手掛け、『百円の恋』『嘘八百』の武正晴監督により映画化。英訳版の小説「The Gun」は、2016年「ウォール・ストリート・ジャーナル」年間ベストミステリー10冊に選出され、作家としてアメリカのDavid L. Goodis賞を受賞するなど世界でも活躍の場を広げている中村自身が“偏愛している”というこの衝撃作を、フィルムノワールの映像表現により、人間を追及していく純文学性をもった作品として描く。

村上淳と村上虹郎の親子共演は、映画では河瀨直美監督作品『2つ目の窓』以来となる。本作で村上淳は、村上虹郎演じる主人公・西川トオルと対峙する、ある男を演じる。

■村上淳 コメント
正直“親子共演”ということを意識しないかというとそうはいかない。しかし今回出演を決めたのもオファーをいただきそれに向き合った結果であり、武組の空気を感じられる機会をいただいたことへのアンサーです。いち役者といち役者がなにかしらの縁で同じ座組になることは、そんなに珍しいことではないということです。みなさまどうぞよろしくお願いいたします。傑作“銃”をお楽しみください。

『銃』
11月17日(土) テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督:武正晴
原作:中村文則「銃」(河出書房新社)
企画・製作:奥山和由
脚本:武正晴 宍戸英紀
出演:村上虹郎 広瀬アリス 日南響子 新垣里沙 岡山天音 後藤淳平(ジャルジャル) 中村有志 日向丈 片山萌美 寺十吾 サヘル・ローズ 山中秀樹 リリー・フランキー
配給:KATSU-do 太秦

【ストーリー】 雨が降りしきる河原で、思いがけず拳銃を拾った大学生の西川トオル。普段は、友人たちと青春を謳歌しているが、その内には魅了された銃への高揚を秘めていた。トオルは、大切に家に保管していた銃を持ち歩いてみることにした。さらに緊張とスリルが増し、彼を満足させた。同じ大学のヨシカワユウコにも興味があるが、やがて銃は彼のなかで圧倒的な存在感を占めていく。そして、突然の刑事の訪問。「次は、人間を撃ちたいと思っているんでしょ?」次第に精神を追いつめられていくトオルは、あることを決意するが―。

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