檀れい、内野聖陽に「遊ばれた。もう恥ずかしくて…」日経ドラマスペシャル「琥珀の夢」記者会見レポート

原作・伊集院静、主演・内野聖陽で贈る、“やってみなはれ”の精神で日本初の国産ウイスキー造りに命を捧げた男の生き様を描く、テレビ東京系のスペシャルドラマ「琥珀の夢」が、10月5日夜9時よりテレビ東京系で放送。また、BSテレ東では「BSテレ東4K放送」スタートの12月1日に4K制作ドラマとして放送する。このほど、10月4日にテレビ東京 天王洲スタジオにて記者会見が行われ、キャストの内野聖陽、檀れい、西田敏行が登壇した。

サントリー創業者・鳥井信治郎をモデルにした鳴江萬治郎を演じる内野は「激動の時代を生きた男の話を、素晴らしいキャストの方々と一緒に撮影ができ、現場は充実感にあふれていました。それが映像にも反映されていると思います」とコメント。萬治郎の妻・サトを演じた檀は「台本を読んでいる途中で涙が止まらなくなりました。とても素敵な物語に出会ったと思って、この撮影に挑みました。たくさんの方にオンエアを観ていただきたい」と作品をアピールした。昨晩、自宅でサントリーのハイボール缶を飲みながら、「琥珀の夢」のDVDを観たという西田は、「観るうちにドラマに引き込まれて、ハイボール缶をもう一本飲み、いい気持ちで寝た」ことを明かし、会場を笑わせた。

撮影の思い出ついて聞かれると、内野は「あるシーンで西田さんがアドリブで遊ばれてきて、笑いをこらえるのが大変でした。でも作品を観たらさっくりカットされていた」とコメント。「私は内野さんに遊ばれた」という檀は、「台本を読んで、シーンを想像するんですけど、内野さんは何が出てくるか分からない。夜食を作って持っていくシーンでも、突然私に食べさせようとする。あーんって(笑)。もう、恥ずかしくて、勘弁してくださいって感じで(笑)」と、撮影での裏話を暴露。すると内野は「いや、あれは新婚だからね(笑)」と、悪気があったわけではないと弁明した。

商人たちが使っていた「船場言葉」に苦労したという内野。「普通の大阪弁とは違って、非常に難しくて。特訓して、僕的には頑張りました」と述べると、『アウトレイジ』シリーズで河内弁をマスターしたという西田は「船場言葉は全然別物。関西の人はエセ関西弁に対してすごくうるさいんですよね〜(笑)」と苦笑していた。

主人公の萬治郎が13歳の時に夢を見て、丁稚奉公に出たことにちなみ、「13歳の頃、何になりたっか?」という質問が。「花火師になりたかった」という内野は、「何千人の人が、ワーキャー言って花火を見ているんだけど、花火師は下で『俺の作った花火はきれいだろ』と、腕を組んでニンマリしている。そこが、かっこいい(笑)」と、少年時代に憧れていた意外な職業を明かし、会場の記者たちを驚かせていた。

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「琥珀の夢」
10月5日(金)夜9時より、テレビ東京系にて放送 ※BSテレ東で今冬放送予定
監督:松田秀知
原作:伊集院静「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」(集英社刊/日本経済新聞連載)
脚本:森下直
出演:内野聖陽 檀れい 生瀬勝久 大東駿介 渡邉蒼 中村梅雀 原田美枝子

【ストーリー】 明治12年。大阪船場・釣鐘町の一角で、米穀問屋「鳴江商店」を営む父・義兵衛と母・ちよの次男として生まれた鳴江萬治郎(内野聖陽)。13歳で薬種商を営む「小南理助商店」の丁稚奉公に出た萬治郎は、そこで洋酒と出会い、店主の理助とともに葡萄酒の開発に関わることに。数年後、20歳になった萬治郎は洋酒の商いを始めようと思い立ち、兄・千恵蔵から贈られた軍資金100円(現在の価値で100万円)を手に神戸へ向かう。ふと、港に停泊する豪華で巨大な客船に目を止めた萬治郎。自分が商いをどう進めるべきか。それを探すためには、ハイカラが集まるこの船に乗らなければならない―そう直感した彼は、思わず客船に乗り込む。そしてここでの出来事が、萬治郎の人生を大きく変えることに…。
(c)テレビ東京