日本、韓国、アメリカ、フィリピン、タイ、デンマークと世界のトップスターが豪華競演する、知英主演の日米合作映画『殺る女』が、10月27日より公開される。このほど、10月3日にシネ・リーブル池袋にて完成披露上映会が実施され、キャストの知英、武田梨奈、宮野ケイジ監督が登壇した。
運命に翻弄される殺し屋・愛子を演じた知英。「台本を読んだ時に、あまりセリフがなくて、覚えなくていいからラッキーだと思った（笑）」そうだが、現場に入ってからそんな思いも吹き飛んだらしく「悲しみや苦しさを目の演技で表現しなければならくて。監督に助けてもらいながら」寡黙な役を作っていったという。
孤児院育ちで組織の鍵を握っている女・加賀由乃を演じた武田。闇を持っている女性役を演じる上で「闇を考えながら毎日過ごした」そうで、「普段タバコも手にしないんですけど、一ヶ月間毎日タバコを吸って、吐きそうになってました（笑）」とある意味、裏で身体を張っていたことを明かした。
実はこのイベントが初対面だったという知英と武田。知英は武田の印象について「かわいいです。笑顔に惹かれちゃいますね（笑）」と満面の笑みを浮かべ、「（本作では）か弱い女性の感じで、こういう面もあるんだ」と感心したという。対して武田は知英に対し「天然記念物のような、実際に知英さんっていたんだ、みたいな（笑）。すごい透明感があって、お芝居もできて、歌もダンスも言葉もいっぱいしゃべることができて、性格もすごく優しくて」と大絶賛し、「悪いところがひとつもないから悔しいです（笑）。知英さんになりたいです」と笑顔で語った。
運命が狂わされていくという本作の内容にちなみ、「自身の人生で運命が変わったと感じた瞬間は？」という質問が。武田は「10年前に『ハイキック・ガール』という映画に主演させていただいき、正式に映画界に迎え入れてもらった。10年前の自分に良かったねと言いたい」とコメント。
同じ質問に知英は「女優を始めたこと。第二の人生を生きているみたいな感じ。日本で活動できることも、人生の中で本当に大きなターニングポイント。いろいろな現場での出会いを大切していきたい」と目を輝かせながら語っていた。
『殺る女』
10月27日（土）よりシネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督・脚本：宮野ケイジ
出演：知英 武田梨奈 シャリース ニコラス・ペタス 駿河太郎
配給：プレシディオ
【ストーリー】 幼い頃、家族の命を奪われた女・愛子（知英）は、両親を殺害された時に見えた腕にサソリのタトウーがある男を探すため、殺し屋となった。孤児院育ちの加賀由乃（武田梨奈）は看護師になり、勤務先の医者に想いを寄せているものの心に闇を抱え続けている。由乃の兄で元暴力団員の加賀俊介（駿河太郎）は、今は足を洗い、堅実に生きていた。ある日、孤児院仲間にハメられた加賀は追い詰められ、家族や由乃を巻き込みながら、とんでもない事件に堕ちていく。この事件をきっかけに、愛子は幼き日の自分に似た加賀の一人娘・カナと出会い、運命を狂わせてゆく。バラバラだった愛子、由乃、加賀の3つの人生は重なり翻弄されて…ミスをしない殺し屋・愛子の復讐劇に訪れる、衝撃の結末とは？
©2018「殺る女」製作委員会
