洞爺湖を舞台とした2012年1月公開の『しあわせのパン』、空知を舞台とした2014年10月公開の『ぶどうのなみだ』に続く、北海道映画シリーズ第三弾となる映画『そらのレストラン』が2019年正月より公開となる。このほど、本作の主題歌と挿入歌をスカートが、挿入歌を世武裕子が手掛けることが発表された。
『しあわせのパン』では“パン”を分け合う夫婦を描き、『ぶどうのなみだ』では“ワイン”の熟成と親子を描いてきた北海道映画シリーズ。本作では、北海道道南にある“せたな町”を舞台に、海が見える牧場で作り出される“チーズ”と様々な食材が仲間と家族の心を繋ぎ、絆を強めていく様子が描かれる。これまでのシリーズすべてに出演する大泉洋が主演を務める。
多彩な才能にジャンルレスに注目が集まるシンガーソングライターでありバンドであるスカートが、本作のために書き下ろした主題歌「君がいるなら」。北海道の豊かな自然、大空の青と大地の緑が感じられるような爽やかな楽曲で、今年8月に北海道・蝦夷で行われた音楽フェス「ライジング・サン」では、いち早くこの歌が披露された。スカートは本作では主題歌のほか、挿入歌として「花束にかえて」も提供している。
また、同じく今回挿入歌を提供するのは、近年数多くの映画音楽を担当、ほかテレビドラマやCM音楽も幅広く手掛けながら、ピアノ演奏・キーボーディストとしても活躍する世武裕子。ピアノの弾き語りにフランス語の歌詞が心地よく響く「Bradford」は、世武の曲を物語の転換のポイントにしたいという深川栄洋監督の意向を汲み取って提供された楽曲になっている。
今回の本作への主題歌提供に際して、主演を務めた大泉洋からは、「美しい北海道の景色と、清々しい物語のラストにのせてこの主題歌がかかった時に、本当に幸せな気持ちになりました」とコメントを寄せている。
■大泉洋 コメント
映画『そらのレストラン』の最後で、美しい北海道の景色と、清々しい物語のラストにのせてこの主題歌がかかった時に、本当に幸せな気持ちになりました。ワクワクするようなイントロから、スカート・澤部さんの優しい声が聴こえてきたとき、初めて聴くのに何故か懐かしい気持ちになる不思議な曲でした。この映画と一緒にたくさんの方に聴いてもらいたいです。
■スカート・澤部渡 コメント
エンディング「君がいるなら」の打ち合わせ時のメモに「映画は終わるが物語は続く」「これからの暮らしを描く」と書いてありました。それもあってかいつものスカートの音楽よりもグッと明るくなったと思います。その背中を押してくれた本作に感謝しています。挿入歌「花束にかえて」はその反対、今までのスカートがやってきたことを一番いい形で出せたと思っています。映画では映画サイズが使われていますが、とにかく自信作です。『そらのレストラン』に書き下ろした2曲はスカートにとって大事な曲になりました。
『そらのレストラン』
2019年正月 全国ロードショー
監督:深川栄洋
出演:大泉洋 本上まなみ 岡田将生 マキタスポーツ 高橋努 石崎ひゅーい 眞島秀和 風吹ジュン 小日向文世
配給:東京テアトル
【ストーリー】 北海道せたなで暮らす亘理(わたる)と妻のこと絵と一人娘の潮莉(しおり)。彼は父親から引き継いだ海が見える牧場で牛を育てながらチーズ工房を営んでいる。しかしチーズ作りはまだまだで、厳しい師匠に怒られてばかり。そんな亘理には気の会う仲間たちがいて日々助け合いながらも楽しく過ごしていた。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り「おいしい」を共にしていた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌からやって来た、有名レストランのシェフによって自分たちの食材がさらにおいしくなることに感動し、この感動をもっと多くの人たちに届けたいと、仲間たちみんなで一日限りのレストランを開くことを目指す。
©2019『そらのレストラン』製作委員会