大ヒット映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督を招いたトークショーと上田監督短編3作品の特別上映会、さらに『カメラを止めるな!』のロケ地めぐりが、埼玉県が映像クリエイターや事業者を支援するために運営する「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ」にて9月22日に開催されることが決定した。
『カメラを止めるな!』は、制作費300万円、都内2館での公開から始まり、全国240館以上にまで拡大、観客動員数は100万人を突破(2018年8月31日現在)するなど、低予算映画としては異例の大ヒットを記録している。本作を手掛けた上田監督は、「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ」のインキュベートオフィス(貸しオフィス)に入居する一人で、埼玉県が実施するVR映像制作者の育成プログラムを通じて、今年5月には初のVR作品となる『ブルーサーマルVR—はじまりの空—』もリリースしている。
今回のイベントでは、上田監督やその作品と関わりの深い「SKIPシティ」を会場に、トークショーやロケ地めぐりを通じて、本作がどうやって作られたのかを紐解くとともに、これまでの監督作品の中から、劇場では見る機会の少ない短編3作品を上映、上田監督のルーツに迫る。※『カメラを止めるな!』の上映はなし。
特別上映では、オムニバス映画『4/猫 ねこぶんのよん』の1本で、商業映画デビュー作品となった『猫まんま』、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」短編部門の奨励賞ほか、各地の映画祭で受賞している『テイク8』、そして初期作品ながら完成度の高いコメディ作品『恋する小説家』の短編3作品が上映される。
トークショーは、『カメラを止めるな!』『恋する小説家』に出演する女優の秋山ゆずきを迎え、上田監督が『カメラを止めるな!』の撮影裏話や、特別上映作品について語る予定となっている。ロケ地めぐりは、テレビ局のシーンが撮影された映像ミュージアムを中心に、解説付きでロケ地を見学後、ロケ地マップを見ながら自由にめぐるという内容で、各スポットでは、そのシーンの名台詞や迷台詞に加え、上田監督書き下ろしの撮影裏話などをパネルで紹介。さらに、映像ホールでは映画の衣装を展示、作品のファンが楽しめる仕掛けが随所にちりばめられている。
▲上田慎一郎監督
▲秋山ゆずき
■イベント 詳細
日時:9月22日(土)第1回 10:00~(9:30開場)/第2回 13:30~(13:00開場)
会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ4階 映像ホール
登壇者:上田慎一郎監督、秋山ゆずき(女優)
定員:各回300名(全席自由席/完全入れ替え制)
参加費:映像ミュージアム入館料(大人510円/小中学生250円)
参加方法:
1.事前申込(各回先着200名/9月20日締切 ※定員になり次第受付終了)
※申込サイト bit.ly/ueda922
2.当日券(各回先着100名/開場時間より映像ホール受付にて販売)
スケジュール:
<第1回>(9:30開場)
10:00~11:25 『猫まんま』『テイク8』『恋する小説家』上映
11:25~11:55 上田慎一郎監督トークショー
11:55~12:25 解説付き ロケ地見学タイム
<第2回>(13:00開場)
13:30~14:00 解説付き ロケ地見学タイム
14:00~14:30 上田慎一郎監督トークショー
14:30~15:55 『猫まんま』『テイク8』『恋する小説家』上映
※SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 公式サイト:http://www.skipcity.jp/vm
■上田慎一郎傑作選 特別上映 上映作品
『猫まんま』(24分/2015年)
【ストーリー】 漫才コンビを組む笑太と美帆子。2人が生み出したカップル漫才の人気も上々で、全国進出のチャンスが巡ってくるが、美帆子はコンビを解散したいと言い出す。そんな時、父の訃報が届いた笑太は、ある決意をする。
©2015埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
『テイク8』(19分/2015年)
【ストーリー】 自主映画監督の隆夫は、恋人の茜を花嫁役に「結婚」をテーマにした新作を撮影中。残すは1シーンであったが、花嫁の父役が急遽来れなくなる。やむをえず、見学に来ていた茜の本当の父、徹が代役を務める事になり…。想定外の公私混同!ウェディング・ワンシチュエーション・コメディ!
©八王子日本閣
『恋する小説家』(40分/2011年)
【ストーリー】 一向に芽が出ないミステリー作家志望の岩佐の元に見知らぬ女子高生が現れる。「あたしはあんたの小説の主人公。あんたの小説を救いにきたの」。ラブリィ・ポップなSFハートフルコメディ!
©PANPOKOPINA