伝説の二人のテニスプレイヤーの熱き闘い『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』ヤヌス・メッツ監督 インタビュー映像

1980年のウィンブルドン決勝戦で行われた、対極的な二人のテニスプレイヤー、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの熱き闘いを映画化した『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』が8月31日より公開中。このほど、本作を手掛けたヤヌス・メッツ監督のインタビュー映像がお披露目となった。

ヤヌス・メッツ監督は、戦場ドキュメンタリー映画『アルマジロ』で第63回カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリを受賞。本作では、ハンディカムやステディカムカメラを駆使して縦横無尽の角度から試合シーンを捉え、臨場感あふれる白熱のエンターテインメントを完成させた。

インタビュー映像でメッツ監督は、マッケンローを演じたシャイア・ラブーフについて「シャイアの集中力はすごいよ。ひとつのシーンに同じアプローチで臨むことは絶対にないんだ。いつも何か新しい要素を持ち込んでくる。そして周りのすべてのテンションを上げることができる。ドキュメンタリーを撮っているようだった。カメラが彼の演技に従わなくちゃならない。それが理解できれば、シャイアとは最高のシーンを撮ることができる」と撮影時のエピソードを明かし、ボルグ役のスベリル・グドナソンについては、「いつも謎の部分がある。そしてそれは、彼の役作りにおいてとてつもなく興味深い瞬間を作り上げた」と、充実感を得た様子で語っている。

監督を務めたきっかけについて聞かれると、脚本を見た時に「僕で撮れるのだろうか?スウェーデン人じゃないし、テニスに特別な興味があるわけでもないし」と思ったと告白。続けて、「でも、なんとなく引っかかるものがあった…何かが僕の意識を捉えた。脚本は本当に素晴らしくて心揺さぶられる始まり方だった。実際、脚本はいっぺんに読んでしまったよ。大いに感動したね。スポーツや2人のアイコンについてだけの物語じゃなかった。人生に対する2つの非常に異なるアプローチが描かれていたんだ」と明かしている。また、本作は「違った方法で、同じ悪霊に駆り立てられていた2人の人間についての映画」と述べ、その内容について、「認知されたいという思い、意味を見出したいという思いに駆り立てられて、人生最大の疑問に直面する。どうして僕らはここにいるんだ?どのように生きるべきなのか?」と解説している。

『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
8月31日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次公開中
監督:ヤヌス・メッツ
出演:シャイア・ラブーフ スベリル・グドナソン ステラン・スカルスガルド ツヴァ・ノヴォトニー レオ・ボルグ
配給:ギャガ

【ストーリー】 テニスブームに沸く1980年、対極的な2人のスタープレイヤーの戦いに世界中が熱狂していた。5度目のタイトル獲得を目指す冷静沈着な美しきボルグと、短気で荒々しい悪童マッケンロー。トップを走る2人が極限の精神状態で挑んだ、熱狂と興奮の試合。生きるか死ぬかの鬼気迫る闘いの表と裏に迫る、感動の実話。

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