永瀬正敏 × 菜 葉 菜 W主演 『赤い雪 Red Snow』2019年2月公開!井浦新、夏川結衣、佐藤浩市らが出演

大ヒット映画『64-ロクヨン-』のプロデューサー浅野博貴が、永瀬正敏、菜 葉 菜、佐藤浩市、夏川結衣を再びキャスティングした、実話を元にしたミステリー・サスペンス『赤い雪 Red Snow』が、2019年2月より公開されることが決定した。

主演は、1983年に『ションベンライダー』でスクリーンデビューし、デビュー35周年の今年は『蝶の眠り』、『Vision』、『パンク侍、斬られて候』に出演する永瀬正敏。本作では、物語の発端となる、雪の日に失踪した少年の兄・白川一希を演じる。もう一人の主演で、少年失踪事件の容疑者の娘・江藤小百合を演じるのは、2005年に『YUMENO』で初主演後、『ヘヴンズストーリー』で高評価を得て、『ナミヤ雑貨店の奇跡』、『追憶』、『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶』に出演と近年活躍が目覚ましい菜 葉 菜。そして、失踪事件から30年後に事件を調べ、小百合を見つけ出し、失踪した少年の兄・一希に知らせる事件記者の木立省吾役に井浦新。少年失踪事件の容疑者であり、「完全黙秘」で事件を闇に隠しこんだ江藤早奈江役に夏川結衣。そして早奈江の内縁の夫であり、30年後も早奈江の娘・小百合と同居する宅間隆役を佐藤浩市が演じる。

監督は、10代より舞台・映画の現場で助監督・美術として活動し、『オンディーヌの呪い』など上映作品を数多く持つ甲斐さやか。本作で長編映画デビューを果たし、オリジナル脚本も手掛けている。

キャスト&スタッフ コメント

■永瀬正敏(白川一希役)
初めて脚本を読ませて頂いた時、読み進めながらドンドン作品の世界観に引き込まれていきました。そして最終ページを読み終わった直後、この物語の中に自分の身を置いてみたいと願いました。『赤い雪』この深いタイトルに込められた世界を楽しんで頂ければと思います。

■菜 葉 菜(江藤早百合役)
この『赤い雪』に出逢えた幸運を携わった全ての方々に感謝します。役者としてデビュー間もない頃、「YUMENO」と言う映画で主演をさせて頂きました。マイナス30度にもなった極寒の北海道での撮影でしたが、その時はただその中に存在していただけだったかなと今では思います。それから十余年が経過。雪によほど縁があるらしく、今回もまた豪雪の山形へと誘われました。監督とは何度もデスカッションし思いを共有しあえたつもりでしたが、撮影に入ると全てぶっ飛んでしまうほどとてつもない戦いが待っていました。私が思う早百合とそうではない早百合が脳裏を行き交いもがき苦しみもしました。それでもこの映画に賭ける強い思いが心の中で散らす火花を打ち消し愛すべき早百合と一つになって飛び立てたと思います。全編が絵画のように美しく重い作品に仕上がっています。『赤い雪』は私にとって抱きしめたいほど愛おしい作品になりました。早百合は劇場で皆さんとお会いできる日を今から楽しみにしています。

■甲斐さやか監督
『赤い雪』の第一稿を読んだプロデューサーから、ダメ元でもこれを表現出来得る「第一級のキャスト」と「第一級のスタッフ」から当たろう(つまり、当たって砕けろ!)と言われました。よって、新人のオリジナル脚本としては恐らく異例とも言える、無謀なキャスト&スタッフの希望リストを〈一方的に〉作りました。しかし……恐ろしい事に、その無謀なリストの殆どが、そのまま現実のものとなってゆきました。一級のスタッフが一丸となり『赤い雪』の世界観を追求し、一級のキャストが立ち現れる……とんでもない映画が完成したと思います。第一稿を書いていた頃は映画が無事に完成し、広く皆さんにご覧いただけることになるなんて夢のまた夢と思っておりましたので、今は関わる全ての熱意に、ただ感謝しかありません。人の記憶について突き詰めて考える時、足元の砂が少しずつ吹かれて崩れるような、根源的な怖さを覚えることがあります。曖昧な記憶の上に成り立つ人という存在もまた、非常に曖昧なもの……消しきれない記憶、未解決事件、海原の向こうの叫び、沈黙の人々、降りつづく雪。確かな実感の持ちにくい時代にこそ『赤い雪』の世界に浸って頂き、想いを共有頂けますことを祈っています。

『赤い雪 Red Snow』
2019年2月、全国順次公開
監督・脚本:甲斐さやか
プロデューサー:浅野博貴
出演:永瀬正敏 菜 葉 菜 井浦新 夏川結衣 佐藤浩市
配給:アークエンタテイメント

【ストーリー】 雪が降り続く小さな村で一人の少年が忽然と姿を消した。失踪した少年と一緒にいた兄・白川一希の曖昧な記憶に警察の捜査は混乱。そんな中、誘拐監禁殺人の容疑者として捜査線上に江藤早奈江が浮かび上がる。他に何件もの殺人容疑がかかる中、江藤早奈江は完全黙秘で無罪となる。30年の年月が経過し、少年失踪事件の容疑者だった早奈江の一人娘・早百合を見つけ出した事件記者の木立省吾が一希を訪ねてくる。毎夜、雪で弟を見失う悪夢に苛まれ、自分を責め続ける一希。人間は強烈な体験の呵責、苦痛によりその間の記憶を全て喪失することがある。もはや記憶からは「真実」に辿り着けない。少年が消えた事件の日から被害者の兄と容疑者の娘という、心に傷を持つ男と女が交錯する。「完全黙秘」と「曖昧な記憶」の先には予想できない結末が待ち受けていた…。

©「赤い雪」製作委員会