デビュー作「太陽がイッパイいっぱい」で第8回小説新潮長編新人賞を受賞した三羽省吾による同名小説の映画化となる、安井謙太郎(ジャニーズJr.)初主演映画『ニート・ニート・ニート』が11月23日に公開されることが決定し、併せて、キャスト陣より公開へ向けてのコメントが寄せられた。
本作は、主人公レンチを始めとする3人のニートと1人の少女が、北海道の大自然の中で右往左往する青春ドタバタロードムービー。監督は、竹久夢二を愛した女たちの姿を通して、“人間・夢二”の本質を映し出した『夢二~愛のとばしり』で監督・脚本を手掛け、知英主演の『殺る女』(10月27日公開)が控える宮野ケイジが務める。
主人公レンチを演じる安井のほか、メインキャストとして、タカシ役に「仮面ライダーゴースト」の仮面ライダースペクター/深海マコト役で一躍知られ、ドラマ「陸王」など話題作にも出演した山本涼介、キノブー役に安井と同じくジャニーズJr.の森田美勇人、そして3人のニートとともに旅する謎の女性・月子役には期待の新星・灯敦生(ともりあつき)が抜擢された。豪華かつフレッシュな顔ぶれが“ニート”に扮し、広大な夏の北海道を舞台に、苫小牧市、札幌市、稚内市、釧路市阿寒町、清水町、帯広市、えりも町と総移動距離3300kmを超える、縦横無尽な逃避行を繰り広げる。このほか、タカシの母親役で石野真子、北海道でニート3人組を助けるタカシの叔父役でNHK大河ドラマ「真田丸」でも活躍した藤本隆宏、その妻役でMEGUMIらが脇を固める。
本作の制作発表時には、「まさか自分が映画の主演をやれる日が来るなんて思ってなかったので、本当に驚きました」と心境を吐露していた安井。台本を読みながら主人公レンチの自由奔放でかっこいい生き方に惹かれたようで、撮影に向け「北海道という素敵な土地で、素晴らしいキャストの皆さんとスタッフさんに囲まれて、精一杯レンチを演じたいと思います」と期待をにじませていた。
SNSでも既に本作への期待の声が高まる中、主演の安井は「自分にとっても初主演映画になります。北海道を端から端まで走り回って、総移動距離約3300キロ。北海道の素敵な風景が大きなスクリーンで見られると思うと僕も楽しみです。キャストスタッフは勿論、地元の方々の思いもたくさん詰まった作品になっているので、是非劇場に足を運んでください」と公開へ向けアピール。山本は、「真夏でもベンチコートが必要になるくらい寒い日もあり、“3ニート”で色んな銭湯に行ったのもロケの思い出です。東京では感じることのできない空気と景色の中での撮影は新鮮で、貴重な時間でした。北海道の各地を回る中で、地元の方々の暖かさも感じることができました」と撮影当時を振り返り、「レンチ、キノブー、タカシ。3人が北海道を旅する中でどう変わっていくか。楽しみにしていてください」とコメントを寄せた。
さらに、森田は「“平成最後の夏”の暑さにしっかりやられた、キノブー役、森田です。お待たせしました。遂に、公開日が決まりました!皆様にお会いできることを楽しみに宣伝活動等、スタッフ・キャストの皆さんと一丸となって、頑張っていきますので、ぜひ劇場に足をお運びください。平成最後ですよ!(笑)。みんなで大きな思い出をつくりましょう」、灯は「地元の方々に支えられ、北海道を3300キロ旅して撮影したリアルロードムービー。尊敬できる人物が一人も出てこないところが、可笑しくてほっとけない物語だなぁと思います。月子も例にもれず身勝手ですが、そこに寂しさや弱さを感じながら演じました。普段の姿からは想像できない“3ニート三様”のクズぶりにも注目です」と本作への想いを語っている。
『ニート・ニート・ニート』
11月23日(祝・金)、全国ロードショー
監督・脚本:宮野ケイジ
原作:三羽省吾「ニート・ニート・ニート」(角川文庫)
主題歌:9mm Parabellum Bullet「キャリーオン」(日本コロムビア)
出演:安井謙太郎(ジャニーズJr.) 山本涼介 森田美勇人(ジャニーズJr.) 灯敦生 MEGUMI 松澤一之 相田英瑞 小南光司 山優香 前田倫良 石野真子 藤本隆宏
配給:スパイラル・ピクチャーズ
【ストーリー】 代わり映えのない会社勤め、パソコンに向き合う日々。「俺…会社、辞めようかなって…」。退屈な毎日にうんざりして仕事を辞めてしまったタカシ(山本涼介)。そんな矢先に高校時代の同級生・レンチ(安井謙太郎)が彼のもとを訪ねてきた。「北海道行くべ!」話を聞くとレンチは危ない筋の関係の女性に手を出してしまったという。レンチはタカシに加えて、自家用車を持っている、同じく元同級生のキノブー(森田美勇人)も強引に巻き込み、ニート三人の逃避行が始まった。道中、レンチが出会い系サイトで知り合ったという女性と待ち合わせをすることに。しかし待ち合わせ場所にいたのは、まだ幼さの残る少女だった。月子(灯敦生)と名乗るその少女に主導権を奪われた一行は、彼女に従って北海道の各地を転々とすることに。旅の目的を一切明かさず三人には全く心を開かない月子だったが、その表情はどこか悲しげだった。そんな旅の途中でレンチはまたしてもトラブルを引き起こし、北海道でも追われることに。果たしてニートたちは危機から逃げ切ることができるのか…月子が抱える秘密と旅の目的は一体何なのか…?
©2018 三羽省吾・角川文庫/映画「ニート・ニート・ニート」製作委員会