野田洋次郎、“親友”松田龍平との初共演は「“こっぱずかしさ”がマックス(笑)」『泣き虫しょったんの奇跡』スペシャル映像

将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説が、豊田利晃監督によって実写映画化された『泣き虫しょったんの奇跡』が9月7日より公開となる。このほど、主人公しょったんの幼馴染でありながら最大のライバル・鈴木悠野を演じた野田洋次郎が、主演の松田龍平との撮影秘話や幼い頃の夢を語る様子を収めたスペシャル映像がお披露目となった。

幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。本作では、一度は夢破れたしょったんが、周囲の人々に支えられながら、史上初めて奨励会退会からのプロ編入という偉業を成し遂げた奇跡の実話を描く。松田龍平が『青い春』以来16年ぶりに豊田作品で単独主演を務めるほか、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼ら豪華キャストが集結。また、第42回モントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門への正式出品も決定している。

野田が扮するのは、松田演じるしょったんの幼馴染でありながら最大のライバル・鈴木悠野。奨励会を退会後、再びプロ棋士の夢を追うことを決意したしょったんを温かく見守りながらも、時には「しょったんの弱点は、勝つことに慣れてないことだよ。勝つことの喜びを恐れるなよ」「おもいっきり戦ってこい!」と力強い言葉で背中を押す、唯一無二の“親友”という役どころだ。野田と松田は公私ともに交流があり、互いをよく知る間柄。今回のキャスティングに関しても、松田と豊田監督の飲み会に野田が合流し、二人の雰囲気を見た監督が両名の組み合わせを思いついたことがきっかけだったという。

スペシャル映像では、松田とは普段から仲良くしている分、野田は「撮影初日はお互いの“こっぱずかしさ”がマックスでしたね。なるべく知らない人とお芝居するのがいいな、と思ってしまいました(笑)」と冗談交じりに振り返っているが、その恥ずかしさは撮影を重ねるうちに緩和され、徐々に良い空気感が現場では生まれていったという。さらに「龍平が芝居をしている姿も初めて見たので、すごく刺激になりましたね」とも語っており、“リアル親友”との初共演を楽しみながら演じられた様子がうかがえる。さらに映像後半では、主人公・しょったんが一度は夢に破れながらも、再び夢を追いかける本作のストーリーにかけ、幼い頃の夢を語る場面も。「卒業文集には、“30歳までにお金持ちになってアメリカに住む”って書いていましたね。とても現実的な夢でした(笑)」と笑い交じりに明かしている。

本作の公式Twitterでは、今回の野田の姿を収めたスペシャル映像を皮切りに、映画公開日に向け、豪華出演者が“夢”を語るスペシャル映像が続々と公開となる。

『泣き虫しょったんの奇跡』
9月7日(金)より全国ロードショー
監督:豊田利晃
脚本:瀬川晶司「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社文庫刊)
音楽:照井利幸
出演:松田龍平 野田洋次郎 永山絢斗 染谷将太 渋川清彦 駒木根隆介 新井浩文 早乙女太一 妻夫木聡 松たか子 美保純 イッセー尾形 小林薫 國村隼
配給:東京テアトル

【ストーリー】 26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。小学生のころから将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかりあっけなく断たれた。将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていたしょったんは、アマ名人になっていた親友の悠野ら周囲の人々に支えられ、将棋を再開することに。プロを目指すという重圧から解放され、その面白さ、楽しさを改めて痛感する。「やっぱり、プロになりたい―」。35歳、しょったんの人生を賭けた二度目の挑戦が始まる―。

©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社