株元英彰、石原壮馬、太田将熙、岩田玲「若手でも面白いものが作れる」劇団プレステージ第13回本公演「ディペンデントデイ~7人の依存症~」ゲネプロ&取材会レポート

2005年にアミューズ所属の若手俳優で結成され、今年で13年目を迎える劇団プレステージの第13回本公演「ディペンデントデイ~7人の依存症~」が8月1日が初日を迎え、CBGKシブゲキ!!にて行われたゲネプロ後の取材会に、株元英彰、石原壮馬、太田将熙、岩田玲が登場した。

結成当時から「赤字を出したら解散」というルールのもと舞台公演を重ね、個々でも役者としての活動だけでなく、バラエティや声優活動など、様々なジャンルで活動の幅を広げてきた劇団プレステージ。13回目となる今回の本公演では、脚本に劇団創設時に劇団作品を支えた森ハヤシ、演出は劇団史上初となる劇団員の演出として風間由次郎が務めている。

本公演に出られないメンバーが4人。14人のメンバーでどこまで面白いものを作れるかがポイントになったという本作。主演の株元は「今井隆文さんとか、猪塚健太さんがやっていた主演のポジションを僕がやらせてもらうということで、個人的にもチャレンジな公演。僕でもできるんだぞというところを見てもらいたい」とコメント。石原も「劇団員が中心になって作った作品。若手でも面白いものが作れるというところを見せられたら」と意気込んだ。

一年ぶりの本公演について岩田は「一年間でメンバーそれぞれがいろいろな仕事をやらせていただいて、それをこの本公演に持ってくるというのが劇団プレステージの最初の目標。それがちょっとずつできているのではないかと思う」と述べると、太田は「今回は依存症がテーマ。どなたが観ても楽しめる作品です。僕たちのかける熱い思いを観ていただきたい」、株元も「アクションや殺陣を劇団プレステージはやったことがなくて、その辺も見どころ。由次郎さんがやりたいことを盛りだくさんに取り入れた舞台で、ひとつひとつにこだわってやっているので大変(笑)。全部上手く成功すれば、お客さんはすごく楽しんでいただけると思う」と本公演の見どころを語った。

稽古場の雰囲気について聞かれた株元は「いい意味でも悪い意味でもメンバーだけで作ったというか。外部の人がいない分、先輩がシメてくれた」と現場での空気感を説明。演出的な指示を多く出されたという岩田は「稽古は長かった。最後は結構言われまして、稽古場に行きたくなかったです…(笑)」と胸の内を明かしてメンバーを大笑いさせる一方、多くのコメディ部分を担った太田は「楽しませてもらいました。いつもは稽古をしていくうちにダメになっていくんですけど、今回は絶対そうならないように頑張った。ちょっとでもクスっと笑ってもらえたら」と心の内を明かした。

本作のテーマである依存症にちなみ、それぞれが依存しているものを聞かれた4人。石原は水依存、太田はファン依存、岩田は朝のコーヒー依存だと明かす中、株元は「知らないうちに劇団メンバーに依存している。お客さんもそれに気がついてくれると嬉しいし、依存し続けるものは魅力がないと無理だと思う。そういう存在に僕たちはならなければいけない」と真剣な眼差しで力説していた。

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劇団プレステージ第13回本公演「ディペンデントデイ~7人の依存症~」
2018年8月1日(水)〜8月12日(日) 合計16ステージ
脚本:森ハヤシ
演出:風間由次郎
出演:石原壮馬 岩田玲 太田将熙 大村まなる 風間由次郎 株元英彰 小池惟紀 向野章太郎 坂田直貴 秀光 園田玲欧奈 髙頭祐樹 長尾卓也 原田新平

【ストーリー】 太平洋に浮かぶ島にある依存症更生施設「そえぎの森」。そこでは、ギャンブル依存症、ゲーム依存症、買い物依存症…。様々な依存症の人間が、実社会から隔離されながら、更生を目指して生活している。しかし…彼らの施設が、ある日、謎のテロリストによって占拠される。救助の来ない孤島で、テロリストに立ち向かえるのは、依存症の人々だけ。この国の未来は、「7人の依存症」に託された…!!