主演に波瑠、共演に西島秀俊を迎え、人気作家の小森陽一による小説「オズの世界」(集英社文庫刊)を映画化した『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が今秋公開となる。このほど、本作の挿入歌を、ロックバンド「神様、僕は気づいてしまった」が担当することが決定した。
同バンドは、映画への楽曲提供は初。主人公・波平久瑠美を演じた波瑠とは、主題歌を担当したドラマ「あなたのことはそれほど」(2017)に続く再タッグとなる。本作では、挿入歌として「ストレイシープ」と「匿名」の2曲が書き下ろされ、劇中の重要なシーンに登場する。「ストレイシープ」はギターの東野へいとが、「匿名」はボーカル&ギターのどこのだれかが、映画を鑑賞しそれぞれ作詞・作曲を担当した。
神様、僕は気づいてしまった コメント
■東野へいと(ギター/「ストレイシープ」作詞、作曲)
事前に初稿状態の映像を見せていただいたりプロデューサーの方とお打ち合わせした上で、僕、東野へいとは、「ストレイシープ」という楽曲を書かせていただきました。劇中の「自身の居場所、ロールを見出す」という角度に僕等バンドとの共通項を感じ、この作品が問いかけているであろうテーマを僕等なりの音楽で表現した所存です。映画と楽曲の二面性によりそれぞれの物語が多角的に見え聞こえたらいいなといった想いを込めました。
■どこのだれか(ボーカル&ギター/「匿名」作詞、作曲)
このような機会をいただき光栄に存じます。本作品を拝見させていただき、「何かを為せると信じていたのにある時を境に気づく自分の無力さ」や、「現状を変えたいがどうすることもできないもどかしさ」という点が、誰しもに通ずる苦悩ではないかと思い、曲を書かせていただきました。劇中の障害や挫折、またそれに向き合っていく様を、私達の音楽で表現できておりましたら幸いです。
『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
2018年秋、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:波多野貴文
原作:小森陽一「オズの世界」(集英社文庫刊)
脚本:吉田恵里香
出演:波瑠 西島秀俊 岡山天音 深水元基 戸田昌宏 朝倉えりか 久保酎吉 コング桑田 中村倫也 濱田マリ 橋本愛 柄本明
配給:HIGH BLOW CINEMA、ファントム・フィルム
【ストーリー】 夢と希望にあふれて、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美(波瑠)に言い渡されたのは、系列会社が運営する地方の遊園地グリーンランドへの配属辞令だった…!彼女の前には、広大な田園風景とそこに突如現れる遊園地。そして数々の企画を成功させ“魔法使い”と呼ばれる風変わりなカリスマ上司・小塚慶彦(西島秀俊)と一癖も二癖もある従業員たち。都会と田舎、理想と現実のギャップに不満を抱える彼女を支えるのはサクッと仕事で成果を出して、好きな部署に異動できる「MVP社員」になるという目標!ところが、やることなすこと失敗だらけで、自分の未熟さを痛感する久瑠美。それでも小塚や仲間たちと一緒に、遊園地で巻き起こるトラブルを乗り越えていく中で少しずつ働くことの楽しさ・やりがいに気がついていく。小塚に対して、憧れとも恋ともわからない感情を抱きだしたある日、久瑠美は小塚の秘密を知ってしまう…。
(C)小森陽一/集英社 (C)2018 映画「オズランド」製作委員会