講談社「別冊フレンド」で連載された、南波あつこによる人気コミック「青夏 Ao-Natsu」を実写化した映画『青夏 きみに恋した30日』が8月1日より全国公開となる。それに先立ち、6月14日、松竹が興行関係者向けに行う松竹宣伝キャラバンにて、ダブル主演の葵わかなと佐野勇斗がサプライズ登場した。
葵は、開口一番に「お仕事中すみません」と話すと、「あ、私も仕事中だ」と一人ツッコミ。一気に和やかなムードに包まれる中、「短い時間ですが、みなさんに『青夏』の魅力をお伝えできればと思います」と挨拶した。佐野も「お邪魔します」と丁寧な挨拶とともに、「映画を見たいなと思っていただけるように『青夏』の魅力をお伝えいたします」と笑顔でコメントした。
本作は、夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒と、そこで出会う地元の男子高生・吟蔵との期間限定の恋を描いたラブストーリー。撮影は今年の4月から5月にかけて行われ、田舎パートのロケ地は大自然溢れる三重県だった。葵は「山があったり、川があったり、海があったりですごく綺麗な場所で撮影させていただきました。出演者のみんなが揃うときは本当に夏休みを過ごしているような雰囲気で撮影をしていました」と言うと、佐野は「1ヶ月間、撮影休み以外はずっと三重県にこもりっぱなしで、撮影をしていました。一足お先に素敵な夏休みを過ごせた気分でした」と、撮影を振り返った。
そして今回、ブシロード、クリエイト、ロッテの3社とのタイアップCMが決定したことを発表。タイアップCMは、スマートフォン向けゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」、求人情報サービス「Createバイト」、アイス「モナ王」の3つ。本作の撮影期間中に、本編と同じキャスト、スタッフ、ロケ地で映画の世界観そのままに撮影された新しい試みのCMで、登場人物たちの映画本編にはない掛け合いを楽しむことができる。
映画の主題歌を担当するのは、ティーンを中心に絶大な人気を誇るバンド「Mrs. GREEN APPLE」。本作のために書き下ろした新曲「青と夏」が使用されたCMも作られた。CMを見た葵は、「本編撮影中に撮影を行ったので、映画本編の撮影と変わらない気持ちでのぞめました。でもCMは、映画のキャラクターで演じなければいけないので難しかったです」、佐野は「CMの撮影をあまり経験したことがなかったので、新鮮な気持ちで撮影できました。映画は自分の感情を自由に表現できるのですが、CMは時間が決まっているので、難しかったです」と述懐した。
「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」は、理緒(葵)の気持ちには気付かない吟蔵(佐野)がゲームに夢中になり、理緒がふてくされるというCM。実際に葵は大のゲーム好きで、「撮影中もゲームができて楽しかった」と嬉しそうに語った。佐野は「Createバイト」のCMでバイトを探し始める理緒に対して「頑張れよ」と声をかけるシーンが「恥ずかしかった」と照れ笑いしたかと思うと、「モナ王」のCMでは「僕、アイスが大好きで。撮影用のアイスをたくさん持って来ていただいて、いっぱい食べることができたので嬉しかったです」と無邪気に語る姿を見せ、会場から笑いが起こった。「モナ王」のCMでは、理緒が「“しっとりな私”と“さっぱりな私”、どっちが好き?」と吟蔵に尋ねる、とびきりキュートな姿を披露。葵は「何度も撮ったので、渾身の“しっとり”と“さっぱり”な私を見せているので、注目していただけたら嬉しいです」と撮影秘話を明かしながら、「CMを通して、本編とはまた少し違う二人の関係性を楽しんでいただければと思います」と語った。佐野も「3つのCMに共通しているんですが、理緒の想いに気付かない吟蔵の鈍感さに注目してほしいです」と、負けじとCMポイントをアピールした。
最後に、葵は「原作を読んだときに感じた“真っ直ぐな”作品で、“真っ直ぐな”キャラクターという印象が変わらないので、そこを感じてもらえれば嬉しいです。また、映画ではBBQや花火大会など“夏と言えば!”なことがたくさん詰まっているので、ぜひご覧いただければと思います」、佐野は「どんな人にとっても、こんな夏を過ごしたいなと思えるような作品になっています。撮影中からすごくいい作品だと思いました。『青夏』を見なければ、この夏は始まりません!始まらせません!ぜひみなさんのお力をお貸しください」と力強く懇願した。本CMは6月下旬より順次オンエアとなる。
『青夏 きみに恋した30日』
8月1日(水)全国公開
監督:古澤健
原作:南波あつこ「青夏 Ao-Natsu」(講談社「別冊フレンド」刊)
脚本:持地佑季子
出演:葵わかな 佐野勇斗 古畑星夏 岐洲匠 久間田琳加 水石亜飛夢 秋田汐梨 志村玲於 霧島れいか 南出凌嘉 白川和子 橋本じゅん
配給:松竹
【ストーリー】 運命の恋を夢見る、都会育ちのイマドキ女子高生・理緒。夏休みの間、大自然の田舎で過ごすことになった理緒は、そこで地元の男子高校生・吟蔵と出会う。クールで少しぶっきらぼうだけど実は優しい吟蔵に、理緒は一気に恋に落ちる。吟蔵こそ運命の人…?と思ったのも束の間、「住む世界が違う」とあっさりフラれてしまう。そんなとき、理緒に想いを寄せる東京の男子高生・祐真が理緒に会いにやってくる。「夏休みが終わったら俺と付き合おう。東京で待ってる」―優しくて誠実な祐真の告白に、戸惑う理緒。そんな理緒を見た吟蔵は、「おまえ、俺のこと好きなんじゃねぇのかよ!」と思わず本音を口にする。まっすぐでピュアな理緒に惹かれ始めていた吟蔵だったが、いずれ離ればなれになってしまうことから、理緒への気持ちを必死で抑えていたのだった。近づく夏の終わり。高まっていく気持ち。果たして〈夏限定〉の恋のゆくえは―?
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