知念侑李 × 中川大志 × 小松菜奈 × 三木孝浩監督『坂道のアポロン』Blu-ray&DVDビジュアル・コメンタリー収録レポート

知念侑李、中川大志、小松菜奈が共演する、音楽がまぶしく交錯する10年間を描いた青春映画『坂道のアポロン』のBlu-ray&DVDが9月19日に発売となる。豪華版の特典ディスクには、知念侑李×中川大志×小松菜奈×三木孝浩監督によるビジュアル・コメンタリーをはじめ、メイキングや、“本編別アングル収録”セッション・シーン集など貴重な特典映像を収録。また、内容盛りだくさんの豪華ブックレットも封入する。先日、久し振りに集まった知念侑李、中川大志、小松菜奈、三木孝浩監督が、本編を観ながらオール九州ロケで行った撮影を振り返る、ビジュアル・コメンタリーの収録が行われた。

主演・薫を演じるのは、映画単独初主演となる知念侑李。薫と魂の片割れのような親友となる千太郎役に中川大志。薫に想われる、千太郎の幼馴染・律子役に小松菜奈。人気・実力を兼ね備えたフレッシュなキャストをメインに、千太郎たちが憧れる大人の男性の魅力にあふれた淳一にはディーン・フジオカ、律子とジャズをこよなく愛する律子の父=勉には中村梅雀、その洗練された美しさに千太郎が一目惚れする百合香には真野恵里菜がそれぞれ扮している。メガホンをとったのは、青春映画の名手として知られる三木孝浩監督(『ホットロード』、『僕等がいた』、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』)。オール九州ロケを敢行し、雄大な自然を背景に描かれる温かくも切ない青春模様とセッション・シーンの躍動感を化学反応させ、唯一無二の感動作を作り上げた。

ビジュアル・コメンタリー収録レポート

知念侑李、中川大志、小松菜奈、三木孝浩監督が、オール九州ロケからちょうど一年となる撮影を振り返った。知念は「すでに映画をひと通り見た方々が(ビジュアル・コメンタリーを)見ていると思うので、そんな皆さんが知らない事とか、思い出も語りながら、一緒に楽しんでもらえたらと思う」と意気込みを口にすると、中川は「(知念たち)みんなと一緒に観られるのって、嬉しいですね」とワクワクを隠せない様子を見せた。

本編は、物語の10年後のシーンから始まる。知念が演じる薫は医師となり病院に勤めている。そこで子どもたちにせがまれてピアノを披露するシーンがあり、それが知念のピアノ演奏ファーストカットだったという。「めちゃくちゃ緊張した。今見ても緊張する」と心境を吐露する知念。このシーンは、実際に現場で知念が弾いたピアノの音をそのまま使用していることが監督から明かされると、「本当に緊張した」と知念は改めて強調した。

知念、中川は演奏シーンも手元の吹替えなし。それぞれ先生について練習を重ねて撮影に挑んでいる。「演奏しながらセリフを言ったり、芝居するのはとても難しかった。正直ナメてた」と中川が言う通り、シーンを完成させる要素は演奏だけではない。それだけに、セッションシーンは素晴らしい出来映えになっており、観る人の心を震わせる。後半の体育館での薫と千太郎(中川)のセッションシーンは演奏と二人の心がシンクロしていく様が見どころで、「練習も体育館で、実際のシーンと同じ楽器の位置で何度も練習した」(知念)と言う。その他のシーンも、演奏だけでなく、目線の合わせ方や、演奏を聞いている律子(小松)や観客、生徒たちの表情など、全てが合わさって、完成度の高いシーンとなった。

演奏以外にもキャストたちを悩ませたのが佐世保弁。「インタビューや舞台挨拶では余裕だったと言っていたけれど、練習を始めた当時の音声が携帯に残っていて、聞き返してみたら苦戦していた」と中川が明かしている。小松もどうしても上手く言えないセリフがあり「もう何回も挑戦して、どんどん(ドツボに)ハマってしまって…」というシーンがあり、中川からも「あれ何回演った?」と突っ込まれていた。その時のセリフは「引き受けんかったら良かったとに」というセリフなのだが、イントネーションが難しく、テストでは成功しても本番では上手く行かず、最後には方言指導の先生も混乱するほどだったという。

他にも、何度もチャレンジしたシーンや、撮影は行ったが使用されなかったシーンもあり、三木監督は「(特典映像の)メイキングに収録されるかな?」と言い、知念も「どんな風に僕らが頑張っているか、メイキング映像も観てもらえると良いかも」と話している。豪華版には、メイキング映像や未公開シーンはもちろん、撮影の順番がわかる撮影日誌や、セッション・シーンを別アングルで捉えた映像など、貴重な映像集が収録される予定だ。

今回の収録で、この4人が集まるのは最後になることを惜しむキャスト陣に「観て下さったみんなの心に作品が残り続けてもらえたら良いと思う」とまとめた三木監督が、知念に最後の言葉を促すと「(ビジュアル・コメンタリー)を一緒に観て楽しんで頂けたら嬉しい。何度でも、再生ボタンを押せば観られるので、時間が空いていると思ったら、家でも、旅先でも、移動中でも何度でも観て、これからもずっと『坂道のアポロン』を愛して下さい」と締めくくった。

『坂道のアポロン』Blu-ray&DVD 商品情報

9月19日(水)発売
発売元:アスミック・エース/小学館
販売元:東宝

■Blu-ray 豪華版 ¥6,800+税
■DVD 豪華版 ¥5,800+税
■DVD 通常版 ¥3,800+税

<Blu-ray&DVD 豪華版 共通特典>
【特典ディスク①】
ビジュアル・コメンタリー
(知念侑李×中川大志×小松菜奈×三木孝浩監督)

【特典ディスク②】
メイキング・オブ・坂道のアポロン
撮影日誌/日々の撮影風景
“本編別アングル収録”セッション・シーン集
未公開シーン
公開記念特別番組・再編集版
イベント映像集

【本編ディスク】
予告編集(特報/予告/TVCM)

【封入特典】
ブックレット(原作者・小玉ユキ先生による「映画『坂道のアポロン』撮影現場リポート」を再録した豪華版)

Ⓒ2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 Ⓒ2008 小玉ユキ/小学館