主演の渋川清彦と監督の飯塚健の故郷・群馬県渋川市を舞台に、人生の再出発を描く群像劇『榎田貿易堂』が6月9日に公開初日を迎え、同日、新宿武蔵野館にて舞台挨拶が行われ、渋川清彦、森岡龍、伊藤沙莉、滝藤賢一、余貴美子、片岡礼子、三浦俊輔、キンタカオ、飯塚健監督が登壇した。
主演の榎田貿易堂の店主・洋二郎を演じた渋川清彦は「飯塚監督と僕は出身も高校も一緒。大好きな故郷の渋川市で撮影できるなんて、これはもう絶対にやりたいと思った」と故郷・群馬県渋川市への熱い想いを語り、「2本目も作りたいので、皆さん盛り上げていただけるようお願いします」と話し、作品を観た観客からは笑い声が巻き起こった。
バイトとして働く青年・清春を演じた森岡龍は「渋川さんは優しくて良い兄貴みたいな存在。今回は地元を案内してくれたりして、本当に大好きな先輩です」と渋川への想いを告白し、渋川は照れ笑いを浮かべていた。夫婦仲に不満を抱く千秋役の伊藤沙莉は「演じた時は22歳で、千秋の年齢は28歳。結婚もしていないから想像できないところも多くて、色々検索したりしました…」と笑顔で語り、会場内から大きな拍手を受けた。
群馬に帰省中の映画助監督・丈役の滝藤賢一は「僕は渋川さんに憧れていて、渋川さんがモデルのころ“KEE”(キー)と呼ばれていたことから、自分の子供に“き”から始める名前をつけました」と渋川清彦愛を爆発させた。
榎田貿易堂の常連・ヨーコ役の余貴美子は、「『万引き家族』はたくさんの映画館で公開されてますが、『榎田貿易堂』はここでしか観られません」と観客の笑いを誘い、「何度観ても笑える映画なので、何度も観に来てください」と笑顔で本作をアピールした。
また、本作の脚本も務めた飯塚健監督は、「映画でオリジナル作品を作るのは、今はとても難しい。その中で、好きな作品でこうして公開できたことがとても感慨深い。今回はカメラを動かさずに撮影しようと決めていたので、役者陣に動いてもらうしかなかった。皆が演出に対して瞬時に対応してくれる方ばかりだったから、本当に感謝しています」とキャストの演技を絶賛した。
『榎田貿易堂』
6月9日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開中
監督・脚本・編集:飯塚健
出演:渋川清彦 森岡龍 伊藤沙莉 滝藤賢一 宮本なつ 渡邊蒼 三浦俊輔 駒木根隆介 キンタカオ 金子昌弘 諏訪太朗 片岡礼子 根岸季衣 余貴美子
配給:アルゴ・ピクチャーズ
【ストーリー】 群馬県渋川市のリサイクルショップ・榎田貿易堂。店長の榎田洋二郎、アルバイトの千秋と清春、顔なじみのヨーコと丈。それぞれに小さな秘密を抱えながらも穏やかな日々を送っていた。そんな中突如落ちた看板の『夏』。榎田は呆然と「何か、凄い事が、起きる予兆」と呟く。その言葉通り、この夏は「何か、凄いこと」が次々と巻き起こっていく…。
(c)2017 映画「榎田貿易堂」製作委員会