24歳の新鋭・枝優花監督による、いじめによって声が出なくなってしまった14歳の頃の自身の経験を軸に、蚕のように容姿も中身も変容する少女たちの残酷で美しい姿を描いた青春映画『少女邂逅』が6月30日より公開となる。このほど、本作が第21回上海国際映画祭 Spectrum部門に正式出品されることが決定し、併せて本予告編と新ビジュアルがお披露目となった。
W主演には、ミスiD2016グランプリにして注目若手女優の保紫萌香と、ファッション誌「装苑」専属モデルをはじめ、モデルとして活躍するモトーラ世理奈。200人以上の応募者から選ばれ、ともに映画初主演となる2人に寄り添う劇中歌・主題歌は、「転校生」名義で活躍ののち、活動休止中の水本夏絵が監督のラブコールを受けて担当した。
公開された予告編は、いじめを受け、ずっとひとりだった少女・ミユリ(保紫)の前に現れる転校生・紬(モトーラ)との出会いからはじまる。「みんなが選んだ人生と、自分で選んだ人生。君は?」と問う紬と、変化していくミユリの距離は縮まっていく。近すぎるとダメになってしまうのか…「こんな狭いところ、窮屈で息がつまるよ。早く逃げよう」と呼びかける紬との、ふたりだけの秘密とは?生きる価値があるという言葉を胸に、痛みを知らない蚕のように、雨の中ではしゃぐ2人の姿で締めくくられる。
『少女邂逅』
6月30日、新宿武蔵野館、イオンシネマ高崎ほか全国順次ロードショー
監督・脚本・編集:枝優花
劇中歌・主題歌:水本夏絵
出演:保紫萌香 モトーラ世理奈 土山茜 秋葉美希 近藤笑菜 斎木ひかる 里内伽奈 根矢涼香 すぎやまたくや 松澤匠 松浦祐也
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
【ストーリー】 いじめをきっかけに声が出なくなった小原ミユリ(保紫萌香)。ミユリの唯一の友達は、山の中で拾い「紬」と名付けた蚕。窮屈で息が詰まるような現実から、いつか誰かがやってきて救い出してくれる─といつも願っていたミユリだったが、いじめっ子の清水に蚕を捨てられてしまう。そんなある日、絶望したミユリの学校に「富田紬」という少女(モトーラ世理奈)が転校してくる─。
©2017「少女邂逅」フィルムパートナーズ