「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」というタイトルで、2010年「Yahoo!知恵袋」に投稿された質問はたちまち話題を呼び、ボーカロイド曲に派生したのち翌年にはコミックエッセイ化。一大ブームを創り上げた伝説の投稿が、『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』として実写映画化され、6月8日より全国ロードショーとなる。このほど、突然キスをねだる妻・ちえと驚く夫・じゅんの場面写真がお披露目となった。
妻のちえを演じるのは、榮倉奈々。劇中では、15パターンもの“死んだふり”を全身全霊で披露する。そして、夫のじゅんを安田顕が演じ、愛らしい夫婦像を絶妙なコンビネーションで生み出した。さらに大谷亮平、野々すみ花などユニークなキャストが集結した。
突然、言ってらっしゃいのキスをねだる妻のちえに驚く夫・じゅんは、「新婚じゃあるまいし」と拒否すると、ちえは「これが今生の別れになるかもしれませんよー」と返す。なにかかみ合わないコミュニケーションに釈然としないじゅん。前日の夜、初めてちえの“死んだふり”に遭遇し、次はキスをせがまれ、戸惑うばかりだ。この後、毎晩、“死んだふり”で帰りを迎えられることをじゅんはまだ知らない。
榮倉は、コミカルに走り過ぎず、ことさら闇深くすることもなく、妻のちえをフラットに体現。李監督は、「榮倉さんはごく自然に一本通してのトーンを持ちつつ、前半の“死んだふり”するコミカルなパートから、後半のドラマパートへと繋げていってくれた」と振り返る。また、安田についても「突然妻に死んだふりされるようになったバツイチ夫の苦悩をよく表現してくれました。あと焦っている時、少し早口で台詞を言われるんですけど、そういう時の安田さんがすごく可愛らしいんです(笑)。妻の“死んだふり”にオロオロする年上の夫というキャラクター像にも、その可愛らしさは合っていたと思います」と称賛し、「バカでどうしようもないけれど愛すべき夫婦が、毎日の生活の中で小さな幸せを見つけていく。そんな映画になったと思います」と本作を語っている。
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』
6月8日(金) ロードショー
監督:李闘士男
原作:「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」
脚本:坪田文
主題歌:チャットモンチー「I Laugh You」(キューンミュージック)
出演:榮倉奈々 安田顕 大谷亮平 野々すみ花
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた!動転するじゅんだが、「ククク…」と笑うちえの傍らにはケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。それからというもの、家に帰るとちえは必ず死んだふりをするようになった。ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、またある時は頭を矢で射抜かれ…次第にエスカレートしていく“死んだふり”。最初は呆れるだけのじゅんだったが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのか―。ちえの謎の行動には、“秘密”があった。
(C)2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会