篠原涼子 × 西島秀俊 × 堤幸彦監督『人魚の眠る家』坂口健太郎、川栄李奈ら第2弾キャスト発表!

ベストセラー作家・東野圭吾のデビュー30周年を記念して書かれた同名小説を、篠原涼子主演、西島秀俊共演、堤幸彦監督で映画化した『人魚の眠る家』が11月より公開となる。このほど、第2弾キャストが発表され、坂口健太郎、川栄李奈らが出演することが決定した。

篠原涼子と西島秀俊が映画初共演で夫婦役に挑み、『明日の記憶』『TRICK』『天空の蜂』の堤幸彦監督がメガホンを取る本作。娘の小学校受験が終わったら離婚すると約束した仮面夫婦の元に、ある日突然、娘がプールで溺れたという悲報が届く。医師から回復の見込みはないといわれ、意識は不明のまま深く眠り続ける娘を前に、究極の選択を迫られた夫婦が下した決断が、過酷な運命の歯車を動かしていく。狂気ともいえる行動でわが子を守り抜こうとする母親役を篠原涼子、子を思う親として妻の常軌を逸した姿に深く苦悩していく父親役を西島秀俊が演じる。

追加キャストとして、播磨和昌(西島秀俊)が経営するIT系機器メーカーの会社に勤務する研究員・星野祐也役に坂口健太郎、星野の恋人で動物病院の助手・川嶋真緒役に川栄李奈、播磨和昌の父親・多津朗役を田中泯、そして播磨薫子(篠原涼子)の母親・千鶴子役を松坂慶子が演じる。

キャスト&監督 コメント

■堤幸彦監督
これ以上には考えられない、願いどおりのキャスティングが実現しこの上ない喜びです。皆様、真摯に役に取り組んでいただいて、この映画にしか表現できない世界を作ることができたと確信しています。今は仕上げの段階で、もっともっと良くなるのではと日々悩んでおりますが、色々な意味で“代表作”になる自信があります。老若男女たくさんの方々に“染み入る”映画になれたらと思います。劇場でお待ちします!

■坂口健太郎(星野祐也役)
僕が演じた星野という研究者は、命に対しての選択を迫られる家族の側で、少しずつ純粋に、そして盲目的になっていきます。正解がない現実を星野なりの苦悩をしながら生きる姿を是非ご覧ください。

■川栄李奈(川嶋真緒役)
原作を読んで、とても深いテーマだと感じ、その中で真緒の生き方や在り方を上手く表現できればいいなと思いました。真緒は物語の中では播磨家を客観的に見ている登場人物の1人です。恋人の星野のことを一番に考え待ち続ける、心が広く優しい女性です。現場では、とても難しい役に挑まれた篠原涼子さんの、母親の強さや感情の表現を間近で見ることができ、とても勉強になりました。守るべきものがある全ての方に見ていただきたいです。

■田中泯(播磨多津朗役)
「人魚の眠る家」Before and After
動いている物が生き物だ、イノチある物だと子供は思った。「動く」生き物の世界と同時に「眠る」ことが生きかえるための休息であることを子供は急速に勉強をした。幾年かたって子供はカクレンボという遊びの中で、一人息を潜めて「動かない」でいる自分を発見する。その時、カラダの中に走り回る自分がいること、ドキドキしている自分がいることを発見する。
僕は赤ん坊の時から自分のカラダの外側に興味を持って生きてきた。今も生き続けている僕は、子供の頃からのイキテイル当事者であろうとしている。そして誰かが、そのドキドキを見つけてくれるのを待っている…それをもしかしたら人生とよぶのかもしれない。イノチとは、僕の中側でいつまでもドキドキとしている僕自身のことなのではないだろうか。
植物も動物も一緒だ。カラダの中にイノチがある。

■松坂慶子(千鶴子役)
19歳で初めて松竹の映画に出演し、本作でついに本格的な“おばあちゃん”役デビューをさせてもらいました。最初は戸惑ったものの、孫役の3人から「おばあちゃん!」と慕ってもらって。堤監督とも初めてご一緒させて頂きました。いい状態で仕事できるよう常に配慮して下さるとても素敵な監督さんで、今回私は責任を感じる役どころでもあり、いろんな意味で皆さんに助けて頂いた現場になりました。

『人魚の眠る家』
2018年11月全国公開
監督:堤幸彦
原作:東野圭吾「人魚の眠る家」(幻冬舎刊)
脚本:篠﨑絵里子
出演:篠原涼子 西島秀俊 坂口健太郎 川栄李奈 田中泯 松坂慶子
配給:松竹

【ストーリー】 二人の子供を持つ播磨薫子(はりま・かおるこ:篠原涼子)と会社を経営する夫・和昌(西島秀俊)。すでに別居状態の夫婦は、娘の小学校受験が終わったら、離婚することになっていた。そんなある日、二人の元に悲報が届く。娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。医師からは「脳死」という宣告が下され、回復の見込みはないという。脳死を受け入れ臓器提供を希望するか、心臓死をただ待つのか…究極の選択を迫られた二人は、話し合いの末に臓器提供を決断する。ところが別れの瞬間、娘の手が一瞬動いたのを見た薫子は、娘が死んでいるという現実を受け入れられず、一転して臓器提供を拒否する。そんな娘と妻のためにと和昌は、自らが経営する会社の最先端技術を使い、前例のない延命治療を決意。その甲斐あってか、娘はただ眠っているかのように美しく、肌つやも良くなり、体も徐々に成長していく。しかしその決断は、やがて薫子の狂気を呼び覚ましていく。そんな妻の姿を目の当たりにした和昌は、果たして自分の選択が正しかったのか、本当に娘は生きているのか深く苦悩していく。それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。過酷な運命を背負うことになった二人の先には、衝撃の結末が待ち受けていた―。