「夜は短し歩けよ乙女」、「有頂天家族」など、数々のベストセラー作品を持つ森見登美彦の同名小説を原作としたアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』が、8月17日より公開となる。このほど、宇多田ヒカルが書き下ろした本作の主題歌「Good Night」の音源が初公開となる最新予告編がお披露目となった。
▲宇多田ヒカル主題歌「Good Night」入り予告編
少年のひと夏の成長を独特の世界観で瑞々しく描く本作。監督は、「フミコの告白」で国内外の賞を多数受賞し、『陽なたのアオシグレ』でも第17回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員特別推薦作品に選出されるなど、アニメーション界で今最も注目を集めるクリエイターの一人、石田祐康。声の出演として、主人公アオヤマ君役に、オーディションで抜擢された北香那。いたずらっぽい明るい一面とミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん”を蒼井優が演じる。
今年デビュー20周年を迎え、自身初の新人アーティストプロデュース、コンサートツアーの開催決定、レーベル移籍後初となる7枚目のオリジナルアルバム「初恋」のリリースなど、精力的な活動で常に日本音楽界をけん引する宇多田ヒカル。制作サイドから熱烈なオファーを受け、宇多田本人が原作を読み、書き下ろした主題歌とのタイアップが実現した。宇多田がアニメーション映画の主題歌を担当するのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の「桜流し」以来およそ6年ぶり。新曲「Good Night」は、6月27日発売のオリジナルアルバム「初恋」に収録される。
また、本作の前売り券の発売が5月18日よりスタート。特典として、ペンギンのイラスト付き“ペンギン・ハイウェイ マスキングテープ”が付属となる。
キャスト&監督 コメント
■北香那(アオヤマ君役)
「Good Night」というタイトルにまさにぴったりな、優しくてゆらゆらと気持ちよく眠りについてしまいそうなメロディー、それと対照的な歌詞の力強さが、凄く印象的でした。聞けば聴くほど心地の良い歌声にも、何度も鳥肌が立ちました。歌詞の中に、どこかアオヤマくんを連想させるような部分も出てくるので、映画とのコラボレーションに今からワクワクしています。
■蒼井優(お姉さん役)
最初の「愉しげに埃が舞う」という、軽やかで優しいフレーズに一気に引き込まれ、聞き進めると、幼少期の愛おしい時間の匂いがし始め、胸がぎゅっとなりました。ノスタルジックだけど、明日に繋がって行く歌です。早くこの歌を皆さんと共有したいです。私は今、宇多田ヒカルさんに感激しています。
■石田祐康監督
この曲には空間があります。それも、実家の陽に照らされて埃舞う小さな部屋の片隅から、宇宙的な遠い彼方にまで至るとても広いレンジを持って。それは「ペンギン・ハイウェイ」が持つ日常とSF、親近感とロマンが同居する姿と重なって聴こえるんです。広大な空間に宇多田さんの歌声は波となってどこまでも響き渡ります。その温かさと力強さ。この作品のために見事に歌い上げていただき、本当にありがとうございました!
『ペンギン・ハイウェイ』
8月17日(金)より、全国ロードショー
原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)
監督:石田祐康
キャラクターデザイン:新井陽次郎
音楽:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:阿部海太郎
制作:スタジオコロリド
出演:北香那 蒼井優
配給:東宝映像事業部
【ストーリー】 小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったらどれほど偉くなるか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが現れ、そして消えた。アオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。“お姉さん”とペンギンの関係とは?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語が始まる。
(c)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会