1999年に全米公開、日本でも2000年に公開し大ヒットを記録した音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』から18年。グループによるステージでの活動に終止符を打つと決めた現メンバーによる“アディオス”(さよなら)世界ツアーを収めた、ヴィム・ヴェンダース製作総指揮の音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』が、7月20日より公開となる。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。
アメリカの偉大なるギタリストのライ・クーダーが、キューバを旅した際にセッションした地元の老ミュージシャンに声をかけ、当時92歳のギタリストを筆頭に、かつて第一線で活躍していたキューバのベテラン歌手や音楽家たちを集めたビッグバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。クーダーがプロデュースし、1997年に発売された同名アルバムは、ワールド・ミュージックのジャンルとしては異例となる900万枚を売り上げ、世界の音楽シーンにセンセーションを巻き起こし、グラミー賞にも輝いた。
予告編は、メイン・ボーカルをとるイブライム・フェレールの艶やかなボーカルとリズミカルな演奏が合わさった名曲「De Camio a La Vereda」が流れる中、当時一世を風靡したブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの熱狂のステージと、メンバーたちの過去の貴重映像が映し出される。そして、イブライムの即興の歌が特徴的なナンバー「Candela」が流れ、ピアニストのルベン・ゴンサレス、ボーカリストのオマーラ・ポルトゥオンド、ギタリストのコンパイ・セグンドの言葉が印象的な映像となっている。
場面写真は、ポスタービジュアルでも使用されている、カラフルな車とバンドでギター・ヴォーカルを務めるエリアデス・オチョアの後ろ姿を捉えた写真のほか、ピアノにスポットライトが当たり、スクリーン上にイブライム・フェレールとルベーン・ゴンザレスの姿が映し出されている写真からは、これまで彼らが歩んできた音楽の旅路を想わせる。一方、ツアーの移動中の一コマや“アディオス世界ツアー”中のハバナのカール・マルクス劇場での写真では、メンバーたちがエネルギッシュな姿を見せている。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』
7月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開
監督:ルーシー・ウォーカー
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース
出演:オマーラ・ポルトゥオンド マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール バルバリート・トーレス エリアデス・オチョア イブライム・フェレール
配給:ギャガ
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