架空のロックバンド「スパイナル・タップ」の全米ツアーに密着したモキュメンタリー映画『スパイナル・タップ』が6月16日より公開となる。このほど、新場面写真がお披露目となった。
本作は、名作『スタンド・バイ・ミー』、『恋人たちの予感』、『ミザリー』のロブ・ライナー監督が1984年に製作した初監督作品。モキュメンタリーというジャンルにおいては、『食人族』と共に草分け的存在として知られ、ロック映画というくくりでは映画史上に残る金字塔的作品とされている。
「スパイナル・タップ」の全米ツアーに密着する映画監督マーティ・ディ・ベルギーを演じたのは、ロブ・ライナー監督。あまりにもリアルだったため、「本国で公開されたとき、観客がみんな本当の話だと思っていた」と監督は語る。本作には、幼馴染でずっと一緒に活動してきたギタリストが途中で仲違いしてバンドから抜けてしまったり、メンバーの彼女がバンドの運営や音楽性に口を出してきたり、バンドマンなら「あるある」と納得してしまうようなシーンがふんだんに盛り込まれ、レッド・ツェッペリンやヴァン・ヘイレンのエピソードを下敷きにしたとされるシーンも登場。スティングも50回鑑賞し「リアル過ぎて泣いていいのか笑っていいのかわからなかった」と絶賛(!?)するなど、ロック好きの笑いを誘う一作となっている。
場面写真は、ライブが最高潮に盛り上がり、バイオリンでギターをかき鳴らしたり、雄叫びをあげてパフォーマンスを繰り広げる、ロックバンド「スパイナル・タップ」のメンバーの姿を捉えている。
『スパイナル・タップ』
6月16日(土)より新宿武蔵野館他全国ロードショー
監督:ロブ・ライナー
製作:カレン・マーフィ
出演:ロブ・ライナー マイケル・マッキーン クリストファー・ゲスト
配給:アンプラグド
【ストーリー】 「スパイナル・タップ」は60年代にデビューし、かつて一世を風靡したイギリスの人気ロックバンド。ビートルズ・スタイル、フラワーチルドレン…時代とともに音楽性も変化させてきた彼ら。そして時は80年代、最先端であるハードロック・スタイルを武器に現在に至っている。そんななか、アルバム「Smell the Glove」のリリースが決定、大々的な全米ツアーを行うことになった!彼らの大ファンである映画監督マーティ・ディ・ベルギーは、ツアーに密着を決意。映し出されるのは、結成秘話からメンバーたちの苦悩、歴代ドラマーの怪死、トラブルから感動のステージまで、次々と明かされるファン必見のエピソードの数々。伝説のロック・ドキュメンタリー『スパイナル・タップ』がここに誕生する―!!
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