伝説の男子フィギュアスケート金メダリスト、ジョン・カリーの知られざる人生を描いたドキュメンタリー映画『The Ice King』(原題)が、2019年に公開されることが決定した。
ジョン・カリーは、1976年に行われたインスブルックオリンピックのフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した伝説の英国人スケーター。「氷上のヌレエフ」と評されたカリーは、バレエのメソッドを取り入れた華麗な演技で、アイススケートをスポーツから芸術へと昇華させたと言われている。また、同性愛者であることを公表したはじめてのメダリストであり、同性愛への偏見が激しい時代において、彼の存在はしばしば政治的論争にまで発展するも、その唯一無二の表現力に彩られた滑りは多くの人々を魅了した。
本作では、競技者としてのカリーにとどまらず、バレエを「男らしくない」という理由で断念せざるを得なかった少年時代の父親との軋轢と、プロ転向後の苦悩を、自ら立ち上げたカンパニーによる世界各地での公演の模様や、1984年に来日した際の様子など、貴重な映像と関係者のインタビューで綴る。
『The Ice King』(原題)
2019年公開予定
監督:ジェイムス・エルスキン
出演:ジョン・カリー ディック・バトン イアン・ロレッロ ジョニー・ウィアー ロビン・カズンズ
配給:アップリンク
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