岡本太郎が太陽の塔に込めたメッセージとは?ドキュメンタリー映画『太陽の塔』9月公開決定

大阪万博開催から約半世紀が経ち、今もなお大阪のシンボルであり、3月19日より内部の一般公開も始まる岡本太郎の太陽の塔。その太陽の塔についての、“最初で最後のドキュメンタリー映画”『太陽の塔』が、9月より全国公開されることが決定した。

taiyonoto1

1970年、高度経済成長に沸く日本で、「人類の進歩と調和」というテーマで開かれた大阪万博(日本万国博覧会)。そこでひときわ異彩を放っていたのが、テーマに反して周りと調和しようとしない太古のようなフォルムをした太陽の塔だった。あれから約半世紀、今もなお大阪のシンボルとしてそびえ立つ。テーマ展示プロデューサーであった岡本太郎は何を想い、何と闘い、なぜ太陽の塔を作ったのか。今となっては本人の口から語られることはない。それでも21世紀の今でも人びとが太陽の塔に惹かれるのは、岡本太郎が太陽の塔に込めたメッセージが、今のこの時代にこそ人々の心に響くからに他ならない。それはなぜなのか?それは何なのか?

当時、岡本太郎の周辺で太陽の塔の事業に関わっていた人々の貴重な証言と、美術研究家など様々な分野の専門家やアーティスト、クリエイターのインタビューや、太陽の塔のルーツ、そして同時期に制作された“明日の神話”のテーマを探る取材を通して、現代に生きる我々への太陽の塔からのメッセージを浮き彫りにしていく。監督は、公募で選ばれた映像ディレクター・関根光才。これまでに安室奈美恵、AKB48、Mr.ChildrenのMVや、資生堂、TOYOTA、アディダスなどトップブランドのCMを手がけ、カンヌ国際広告祭など国際的な受賞歴もある関根監督が、太陽の塔に新たな命を吹き込む。

okamototaro

『太陽の塔』
9月 新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田ほか全国公開
監督:関根光才
撮影:上野千蔵
照明:西田真智公
録音:清水天務仁
編集:本田吉孝
音楽:JEMAPUR
配給:パルコ

©2018映画『太陽の塔』製作委員会