2001年の直⽊賞候補になり、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼んだ⽯⽥⾐良の恋愛⼩説「娼年」が、2016年の舞台と同じ松坂桃李×三浦⼤輔のコンビで映画化され、4月6日より全国公開となる。それに先だち、3月12日、本作の豪華キャスト陣・監督による舞台挨拶付き完成披露上映会がTOHOシネマズ 新宿にて実施され、主演を務めた松坂桃李のほか、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、⼩柳友、⾺渕英⾥何、荻野友⾥、佐々木心音、大谷麻衣、⻄岡德⾺、江波杏子らキャスト陣と、三浦大輔監督の総勢13名が登壇した。
公開を間近に控えた今の気持ちを聞かれた松坂桃李は、「この作品、何かあれば僕のせいでもあるけど、三浦さん(監督)のせいでもあるので」と、舞台から映画まで共にした三浦監督との絆の強さを示した。
撮影はかなり過酷だったようで、松坂は「撮影期間中は明日休みにならないかなとか、三浦さん風邪ひいて寝込まないかなとか」と思っていたそう。そんな松坂に江波杏子は同意しながらも、「映画の現場というのは、苦しい現場であれば絶対にいい作品になっている」とフォローした。
最後に松坂は「僕が今まで携わった作品の中で、これほど入口と出口が違った作品はなかったと思います。何よりものすごく余韻を楽しめる作品です。劇場を出るときには軽やかな会話ができるんじゃないかと。それだけ自信がある」と語り、舞台挨拶を締めくくった。
『娼年』
4月6日(⾦) TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー
監督・脚本:三浦⼤輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社⽂庫刊)
出演:松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ ⼩柳友 ⾺渕英⾥何 荻野友⾥ 佐々木⼼⾳ ⼤谷麻⾐ 階⼾瑠李 ⻄岡德⾺ 江波杏⼦
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 主⼈公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門⼤学⽣。⽇々の⽣活や⼥性との関係に退屈しバーでのバイトに明け暮れる無気⼒な⽣活を送っている。ある⽇、領の中学校の同級⽣で、ホストクラブに勤める⽥嶋進也(たじましんや)が、美しい⼥性をバーに連れてきた。⼥性の名前は御堂静⾹(みどうしずか)。「⼥なんてつまんないよ」という領に静⾹は“情熱の試験”を受けさせる。それは、静⾹が手がけるボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌⽇に静⾹の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ⼾惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、⼥性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、⼼惹かれ、やりがいを⾒つけていく。
(C)⽯⽥⾐良/集英社 2017 映画『娼年』製作委員会