沢村一樹 × LiLiCoが登場!『15時17分、パリ行き』大ヒット記念イベント レポート

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が3月1日より上映中。このほど、大ヒット記念イベントが行われ、クリント・イーストウッド監督の大ファンである俳優の沢村一樹と、同じくイーストウッド監督の大ファンであり、実際に何度も取材してきた映画コメンテーターのLiLiCoが登壇した。

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沢村はイーストウッドの写真集を観て、えくぼがカッコいいと思っていたと言い、「僕もえくぼあるんですよ。両方あるとスケベだって子供のころ言われました(笑)」と、イーストウッド愛に溢れたコメントで会場の笑いを誘った。イーストウッドにインタビューをした経験もあるLiLiCoは、取材時の体験として「毎作品日本の記者のために1日取材日を確保してくれるんです。日本びいきなんです。そして、どうやら私のことが好きみたい(笑)。元・奥さんが日本人とのハーフだったから、私も何があるかわからないなと思ってドキドキしました」と、貴重なエピソードを披露。沢村には「監督に次にお会いした時に沢村さんのことを話しておきます」と売り込みの約束(?)をした。

また、イーストウッドは撮影の際に「アクション!」ではなく「ムーブ…」という言葉を使う、というLiLiCoのトリビアを聞くと沢村は「僕も演技の時は自分で“ムーブ”って言おうかな。イーストウッドって、撮り直ししない1回で撮影するんですよね。僕も1回だけのほうがいいなあ。出してもらえないかな…」とつぶやいた。

主人公3人を本人が演じていることについて、沢村は「役者って何だろうって思ってしまいました。実際に体験したという強みには、もしかしたら芝居は勝てないのかなって。いろんなことを考えながら見ました」、LiLiCoは「実際のニュースの映像も本人だから、そのまま使えるんですよね。最後の場面は震えました」とコメント。さらに沢村は「軍の訓練の場面も、これまでの映画とは何かが違うんですよね。凄い細かい部分まで描写していて、裁縫なんかもやるんだ!と思いました。この作品は、中学生くらいの人たちにも観てもらいたいな。自分にも何かが見つけられるかもって気持ちになる。僕も帰ったらすぐ(主人公のように)腕立て伏せします(笑)。それから主人公のお母さんたちが素晴らしかった。学校の先生に指導を受けると、それをそのまま鵜呑みにしてつい叱ってしまいがちですが、彼女たちは自分の子供を信じ続けた。子どもたちは、自分が“愛されてる、守られてる”ということをしっかり感じていたということですよね。やっぱり若い人たちに見せたいな」と続ける。それを受けてLiLiCoも「無難に生きる人が多い中、人の生き方を変えるパワーを持った映画だと思います。親子で見に行ったら良いですよね」と語った。

数日前にイタリアから帰ってきたという沢村は「映画では主人公が旅先で素敵な女性と出会っていましたが、あんな出会いはなかったですよ。大寒波で真っ白でした(笑)。でもちょうどベネチアにも行ったので、良いタイミングで映画を観られたなと思います」、今日観たばかりだという本作について「今僕は凄い余韻に浸っているんです。おそらく、今日の夜、明日の朝も新しい想いが湧いてくると思うんです。誰もが主人公たちのような行動をできるわけではないと思いますが、この映画を観て感じたことは一生消えない。もちろん感じ方は人それぞれ違っていいけれど、これはエンターテインメントとして楽しむだけの作品ではない。きっと何年経っても思い出します」と語り、LiLiCoは「何か事件が起きたときに素直な気持ちで他人を助けられるか。人に優しくする大切さをこの映画から学んでほしいですね」とコメントし、イベントを締めくくった。

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『15時17分、パリ行き』
3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他にて上映中
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

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