イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニに魅せられて旅に出る少女のロマンティック・ファンタジー『フェリーニに恋して』が3月17日より公開となる。このほど、主人公のルーシーがフェリーニと運命的な出会いを果たす本編映像が公開された。
時は1993年、過保護に育てられ世間を知らないルーシーは、ある日、母の病に気づき初めて自立を決心する。そんな時、イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニと運命的な出会いを果たし、たったひとりフェリーニを探すためイタリアへ旅立つ。そこでルーシーを待ち受けていたのは、現実とファンタジーの入り混じったおとぎ話のような世界だった。
本編映像では、主人公のルーシーが自身の運命を変えるフェリーニとの出会いが切り取られている。ルーシーが不思議な男を追っていった先に佇むのは、「フェリーニ映画祭」と題されたきらびやかな劇場。そこに貼られたフェリーニ作品『道』のポスターのジェルソミーナになぜか心を奪われてしまい、その幻想的な世界へと足を進める。満員の観客の中、上映される『道』にルーシーは涙を流し、瞬く間に虜となってしまう。劇場内には、フェリーニファンなら誰もが気付くような隠れフェリーニキャラクターも多数登場する映像となっている。
フェデリコ・フェリーニ監督作品『道』は、1954年製作・公開のイタリア映画で、言わずと知れたフェリーニの代表作。1956年アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、日本でも高く評価され、今もなお愛され続けている。
『フェリーニに恋して』
3月17日(土)YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開
監督:タロン・レクストン
脚本:ナンシー・カートライト ピーター・ケナアス
出演:クセニア・ソロ マリア・ベロ メアリー・リン・ライスカブ
配給:ココロヲ・動かす・映画社○
【ストーリー】 20歳のルーシーは、男の子とキスしたことも、働いたことも、本当の友人を持ったこともなかった。彼女の唯一の理解者は母親のクレアだけ。クレアはルーシーを外の悪い世界からずっと大切に守ってきた。自分の末期の病さえも隠しながら…。何かが母に起きていることに気づいたルーシーは自立することを決心するが、うまくいかずに途方に暮れる。するとそんな時、目に飛び込んできたのは「フェリーニ映画祭」と題されたきらびやかで怪しい劇場だった。吸い込まれるように入っていったその場所でフェリーニの魅惑の世界にまたたく間に心を奪われる。ルーシーはいてもたってもいられず、フェリーニを探すためイタリア各地を巡る旅へ出る。そこで待ち受けるのは、フェリーニ作品の世界に迷い込んだようなファンタジーや悪夢、胸高鳴るラブストーリー。真実と虚構が幻想的に絡み合いながら、ルーシーの「フェリーニを探す旅」は最終地点へと向かっていく。
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