クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が3月1日より全国ロードショーとなる。このほど、テロ犯に立ち向かった3人が運命の列車に乗るまでを綴った場面写真が公開された。
場面写真は、事件当時学生だったアンソニー・サドラー、オレゴン州州兵のアレク・スカラトス、そして米空軍上等空兵のスペンサー・ストーンの3人がパリへ向かうため特急タリス号へ乗り込むまでに訪れたヨーロッパ各地の観光シーン。劇中では、休暇が偶然に重なり、ヨーロッパを旅行することになった3人が、ローマ、ベネチア、ベルリン、アムステルダムの観光名所を訪れ、タリスに乗るまでの旅の軌跡が丁寧に描かれている。
休暇旅行はイタリアのローマから始まり、スペンサーとアンソニーはホステルの前で待ち合わせ、“グータッチ”で久しぶりの再会を喜ぶ。2人はコロッセウムやトレヴィの泉などローマの名所旧跡をめぐり、初めて訪れたヨーロッパ観光を楽しむ。自撮り棒の記念撮影で無邪気な表情を見せる2人の姿は、日常にありふれたごく普通の若者そのものだ。
ローマを後にしたスペンサーとアンソニーが次に向かったのは、“水の都”ベネチア。水上バスで、2人はリサという一人の美しい女性に出会う。アンソニーの自撮り写真の効果もあって、3人はすっかり打ち解け、広場でジェラート、水辺を臨む高級レストランでは赤ワインにピッツァを楽しむ。リサを真ん中にして歩くスペンサーとアンソニーの嬉しそうな表情がなんとも微笑ましい。
アレクと合流するために2人が向かったのはドイツのベルリン。レンタサイクルでヒトラーが死んだとされる場所を訪れた後、2人はバーで初老のミュージシャンと隣り合わせに座る。この偶然の出会いで、若い美女がたくさんいる「アムステルダムはサイコーだから、絶対に行くべきだ!」と強く勧められ、アレクと合流したスペンサーとアンソニーは、助言どおりオランダのアムステルダムへ。クラブでハメを外した二日酔いの朝、3人はレストランで次の目的地を相談する。アンソニーはアムステルダムでの延泊を希望するが、「パリを見てみたい」というスペンサーの強い希望でパリ行きを決定。そして、3人は2015年8月21日15時17分、パリ行きの特急タリス号に乗ることになるのだが…。映画のクライマックスに繋がっていく何気ない旅行中の全てを捉えた場面写真となっている。
『15時17分、パリ行き』
3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。
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