ジェシカ・チャステイン、グザヴィエ・ドラン監督最新作の出演シーンが全カットとなるも「将来のコラボレーションが楽しみ」

『Mommy/マミー』や『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドラン監督最新作『The Death and Life of John F. Donovan』(原題)から、ジェシカ・チャステインの出演シーンがすべて削除されることになった。監督のドランが自身のインスタグラムで発表した。

ph1▲写真はドラン監督のインスタグラム(https://www.instagram.com/xavierdolan/)のスクリーンショット

ドランは、昨年の5月から本作の編集作業に取り組んでいたが、公開予定の秋に間に合わなかったため、やむをえず公開を延期。さらに、初期段階では本編の上映時間は4時間を超えていたと明かしている。今回のチャステインの出演シーンの削除は、編集上の都合によるものであったようだ。

ドランは、チャステインが出演するシーンの削除について、「非常に難しい決断でした。私はジェシカを心から敬愛しています。この決断は編集とストーリー上によるもので、演技には一切関係なく、キャラクターとストーリーの適合性を考えたものでした」と説明。本作において、チャステインは悪役を演じていたようで、ストーリーには登場させないという判断をしたという。

さらに、ドランは「ジェシカはとてつもなく素晴らしい女優、そして政治に積極的に参加するアーティストであり、そのうえ自分の信念を貫き通す人です。彼女は仲間から尊敬されており、一般の方からも愛されています。私たちがこの冒険で共に作った作品をお見せできないことがとても残念ですが、長い人生ですから、逃してしまったチャンスは将来さらに大きなコラボレーションに繋がるでしょう」とコメントしている。

この発表を受けたチャステインは、自身が出演するシーンの削除は事前に知らされていたと述べ、「私はドランの献身的な取り組みにいつも感心しています。一瞬一瞬をアーティストでいるために、彼はこれまでのアイデアや予想を超えてきます。彼がとても大好きなので、人生やアートの世界で、将来コラボレーションできることを楽しみにしています」とインスタグラム(https://www.instagram.com/jessicachastain/)に投稿している。

本作には、キット・ハリントン、ナタリー・ポートマン、キャシー・ベイツ、サラ・ガドン、ジェイコブ・トレンブレイらが出演する。