『桐島、部活やめるってよ』、『紙の月』など、人間の光と闇を描き続ける吉田大八監督の最新作『羊の木』が2月3日より全国ロードショーとなる。このほど、本作の大ヒット祈願イベントが1月25日に神田明神で行なわれ、主演の錦戸亮、北村一輝、優香、吉田大八監督が登場した。
本作は山上たつひこ、いがらしみきおという2人の巨匠がタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した傑作コミックを、俊英・吉田大八監督が映画化したもの。ある港町にやってきた見知らぬ男女6人は全員「元殺人犯」。強烈な個性をもつオールスターキャストを配した衝撃と希望のヒューマン・サスペンスとなっている。
試写会を観た人の声で一番多いのは、俳優に関することだという吉田監督。「北村さんがいつもより怖かったとか、優香さんが色っぽいとか。錦戸くんは、どうしてあんなに市役所の人に見えるんですかとか。何かやったんですか?って聞かれるんですけど、何もやってません(笑)」と答えるという。対して錦戸は「僕もすごく言われるんですよ。どうやってオーラを消してるんですか?って。消してないですから(笑)」と苦笑いしつつ、「友達からも、すごく観てみたい作品だと言われます。設定が面白いし、引きつけるチカラがある」と本作をアピールした。
イベントの後半には、錦戸が自ら溶接した鉄製の“羊の木”が披露される一幕も。錦戸は「昨日作ったんです。自分で鉄を切って、溶接したんです」と説明すると、優花から「すごいじゃないですか!?上手!」と絶賛されていた。
最後はゲスト全員で、それぞれの願いを書いた“羊型絵馬”を公開。吉田監督は「羊の木 大大大大大大大大ヒット!!」、優香は「健康で心豊かにいられますように」、北村は「健康管理」、そして錦戸は「無病息災」と書きつつ、「長生きしたい」と笑顔でコメントしていた。
『羊の木』
2月3日(土)全国ロードショー
監督:吉田大八
脚本:香川まさひと
原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊)山上たつひこ いがらしみきお
出演:錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯 松田龍平
配給:アスミック・エース
【ストーリー】 ある寂れた港町“魚深(うおぶか)”にやってきた見知らぬ6人の男女。平凡な市役所職員・月末(つきすえ)は彼らの受け入れを命じられた。受刑者を仮出所させ、過疎化が進む町で受け入れる国家の極秘プロジェクト。月末、町の住人、そして6人にもそれぞれの経歴は知らされなかった。しかし、月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。犯した罪に囚われながら、それぞれ居場所に馴染もうとする6人。素性の知れない彼らの過去を知ってしまった月末。そして、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文を巻き込み、町の人々と6人の心が交錯し始める。
© 2018「羊の木」製作委員会 ©山上たつひこ いがらしみきお/講談社